2003年07月04日(金) :
漢文
中国物を書く場合、避けて通れない原典史料。四書五経、正史、会要類、などなど。それは当たり前ですが、漢文で書かれているわけです。 しかし、大学院を出てから、めっきりこれに触れる機会が減り、ふと「……このまま、漢文が読めなくなったらどうしましょう!」などと(似非)マダム風に不安に思い、慌てて『史記』を引っ張り出してみました。
……『史記』はまだ読めるようです。良かった……。さすが、中学高校の国語の教科書に載るだけのことはある。 しかし、段々時代が下ってくると、読めなくなってくるってどういうことなんでしょうね! まあ、漢文というのは、要するに中国語の古文ですから。現代中国語が分からんだろう、自分。とか。 『華京騒動録』書きながら、「あーやっぱ『宋会要』も読まにゃならんかなー」とか思いつつ、「……」と撃沈しつつある自分がいたりして。講義で読まされて、全然読めなかった痛恨の思ひ出。恐らくは、日本でも屈指の不真面目な院生でした。ごめんなさい。 ヘタレは、東洋文庫の、『宋史食貨志訳注』でいいかなーとか思ったりして。(しかし訳注書を買うより、『宋史』を買う方が安いですよ!) ただ、ちょっと宋代の儀礼について調べたいんですよね……。『夢粱録』もやはり読むべきか、などと思いつつ。 「またその辺に本を散らかして」と親に言われつつ、資料をひっくり返す日々です。
とりあえず、苦手なタイトル付けが決まったので、『華京』二話、そのうちお届けできそうです。ピザか。 しかし、予告するとその通りにならない、という嫌な前例がたくさんありますので、断言はよしましょう。
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