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■ ふとん乾燥機
しばらくじめじめした天気が続いているので、きょうはふとん乾燥機にご出動願った。
雨がしとしと降って肌寒いので、きょうもにょらは朝からベッドにもぐりこんだまま出てこない。 「ごめんね〜」とやさしい声でいいながら、にょらを無理やり引きずり出す。そして乾燥機をセットし、スイッチを入れる。いい具合にふくらみはじめた。音がするので、にょらは怖がって近づかないだろう。
ところがわたしの予想ははずれだった。しばらくしてベッドルームを見にいくと、にょらがちゃっかり掛けぶとんの上にすわっているではないか。まんなかはふくらんでいて乗りにくいので、端のほうにきちんとおすわりし、顔をななめ上に向けて「ごくらくごくらく」といった表情だ。
抵抗するにょらを拉致し、部屋から出てドアを閉めた。隣の部屋でパソコンをいじっていると、にょらはわたしとキーボードのあいだに割り込んで、身を寄せてくる。ちょっとじゃまだけど、にょらの背中にあごを乗せるとなかなか気持ちいい。
そうするうちに、乾燥機が切れる音がした。にょらを抱いて連れていき、掛けぶとんの上に乗せてみると、「いいの?」と振り返ってからそこに落ち着いた。乾燥機をかけた直後のふとんの中というのはかなり熱い。でもどうするか見たくて、ふとんのすそを持ち上げてにょらをのぞかせてみた。するとしばらく考えてから中に入ったが、さすがに奥のほうは熱いらしく、ベッドの端に丸くなった。
10分後――しっぽがはみでている。 20分後――ベッドの端から20センチ奥へ。 40分後――ベッドのほぼ中央へ。
ほどよく温かい場所を求めて移動するにょらであった。
2002年06月26日(水)
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