こわがり〜

 お隣の家に子猫が2匹やってきた。黒猫と、にょらより少し色の薄いサバトラで、どちらも美人の女の子だ。前の道を鳴きながら歩いていたのを保護したらしい。来たときは、歯の状態から見て生後6週目ぐらいだったらしいが、今はちょうどやんちゃ盛りでとても愛らしい。日に何度か、監視つきで庭に出してもらっているようだ。

 けさわたしが庭に出ていると、子猫たちも出て遊んでいた。わたしの指にじゃれついたかと思うと木の枝に飛びついたり、突然走り出したり、好奇心旺盛で落ち着きがないところがたまらなくかわいい♪

 そこでふと思い立ち、隣の庭に面した窓の障子をあけて、にょらに見せてやった。にょらは室内だけでずっと過ごしてきたせいで、外には出たがらない。というわけで、出窓から優雅にご観覧だ。黒猫のほうはにょらが珍しいらしく、おすわりしてじ〜っと見あげている。サバはあいかわらず走り回っている。にょらはというと、「にゃにゃっ」と一声、ややけんか腰のご様子。ところが目は子猫に向けたまま、少しず〜つ少しず〜つあとずさりして窓の障子に身を隠しはじめた。怖いのか? そのとき背後にわたしが立っているのに気づき、普通にすりすりしてきた。子猫のことはなかったことにしたいらしい。もう一度子猫のほうを向かせても、見ないふりをするのだ。(下の写真)

 そんなにょらはほっといて、わたしはまた子猫たちをさわりに外へ出た。しばらくしてもどってくると、にょらは奥のリビングで小さくなっていた。ふだん窓の外を見ているときにのらねこが通りかかると、むこうが気づいていなくても、にょらは勝手に警戒して身を低くしたりするのだけど、子猫までだめだとはちょっと情けないゾ。

 子猫はかわいいし若くてうらやましいけど、わたしにはにょらがいちばんだからね。あの子たちに負けないぐらい長生きしようね。



2002年05月21日(火)
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