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■ はじめての病気・その2
おととい病院から帰ったあと、にょらはまだトイレに通ったり床にちょろっとおもらししたりしていたけど、しばらくすると落ち着いて、パパさんチェア(という名で売っていた、大きなおわん型の楽チンいす)の上でうとうとしはじめた。わたしも横にすわり、そのままそこで夜明かし。 午前5時半ごろ、にょらがトイレに向かったので耳をすましていると、おしっこの音が……。おお、普通に出たようだ。やった〜! トイレから出てきたにょらを大げさに祝福し、夫にも報告。にょらの表情も心なしかすっきりして見える。
さて、尿検査のためのおしっこをどうやって採ったかというと、便座の下にゴミ袋を(開かず)たるませてセットし、セロテープで数箇所とめておいたのだ。考えてみたら簡単なことだった。半透明なので、にょらも抵抗がなかったらしい。きのうの夕方めでたく採取成功。念のため、今朝の分も採って病院へ持っていった。 検査の結果、今朝のおしっこにやや潜血反応が見られるものの、だいぶ回復しているとのこと。あと8日間薬を飲ませてからまた尿検査をすることになった。膀胱炎のほうはそれで大丈夫としても、気になるのは尿の比重が低いことだといわれた。慢性腎不全の可能性があるらしいのだ。腎機能が低下しているために体内の毒素を尿として排出する力が弱まり、放置しておくと尿毒症になる恐れがある。しかも慢性腎不全は治らないという。ショックだった。でも進行を遅らせることは可能であり、そのためには血液検査を定期的に行って状態を把握する必要があるのだそうだ。その上で食事療法か、場合によっては薬で毒素を排出させるようにするらしい。 「どうしますか?」と先生。飼主によっては、もう年だからなにもしないで様子を見るという人もいるらしい。 「治療をお願いします!」わたしはきっぱりいい放った。
そして血液検査をすることに。なんと、前脚から血液を採るのだ。よくそんなところの血管がわかるものだと感心してしまう。にょらはまた「ピャッ」と鳴いただけで、おとなしかった。 待つこと30分。そのあいだ、待合室で必死で涙をこらえていた。でも検査の結果は、思ったよりよかった。今の段階では薬は必要なく、食事で治していきましょうといわれ、胸をなでおろす。ただ、1回の検査だけでは断定はできないので、今後定期的に血液検査をして様子を見ることに。
食事に関しては、やはり年齢に合ったものを与えるべきだったようだ。だいぶ前にシニア用のフードを与えたところ、なんとなく体調がおかしくなったような気がしたので、また普通の成猫用にもどしてずっとそのままだった。先生によると、食事を変えたときに下痢などの症状が出るというのはよくあることだそうだ。わたしはあまりに早くあきらめすぎていたのだ。食事を変えて体調が悪くなるのを恐れるあまり、若い猫と同じものを食べさせていた。それで元気だから大丈夫だと思っていた。ばかなわたし。安物好きだなどといって喜んでいる場合ではなかったのだ。 病院で処方される腎不全用の療法食というものがあり、これをためしてみることにした。食べてくれるといいけど。
今回のことでいろいろと反省し、勉強にもなった。にょら、許してね。なんでもするから早くよくなってね。 それにしても、たまたまタウンページでみつけてお世話になった獣医さんがとってもいい人で本当によかった。病状や治療法など、わかりやすく説明してくださるし、こちらの質問にも丁寧に答えてくださる。それに動物が心から好きみたいだ。やはりわたしの直感は当たりだった♪ 「10歳ぐらいでこの治療をはじめて、今17、8歳っていう猫も何匹か知っていますから、にょらちゃんもまだまだ大丈夫ですよ!」と最後に励まされた。はい、よろしくお願いします!!
2002年03月25日(月)
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