 |
 |
■■■
■■
■ はじめての病気
きのうの夜、にょらがなんだかそわそわと落ち着きがないので様子を見ていると、何度もトイレに出たり入ったりしている。トイレにすわる姿勢から、おしっこが出ないのだとわかった。たいへんだ、病院へ連れていかなければ。でも病院といえば、14年ほど前に避妊手術をしたとき行ったきりだし、この家に引っ越してきてからは一度もない。 タウンページで調べてみると、夜間もやっているところはあるにはあるけどちょっと遠い。そこで近くの獣医さんに電話してみると、時間外だけど診てくださるとのこと。 そうしている間にもにょらは何度もトイレに通い、そのうちトイレに行くのもめんどうになったのか、床にすわりこんではちょろっとおしっこをもらすようになった。そしてついに、そのおしっこに赤いものが混じるように……。
夫とふたりでいやがるにょらをなんとかキャリーに押し込み、車で病院へ向かう。乗り物が大嫌いなにょらは車内で大騒ぎだったが、10分ほどで到着。 はじめて病院を訪れるときというのは不安なものだ。にょらだけでなく、わたしも不安だった。でも先生の顔を見た瞬間わたしが感じたのは、「よかった〜!」だった。この人になら安心してにょらをまかせられる――なぜかひと目でそう確信した。そしてわたしのそういう直感は当たるのだ。 診察室に入ってにょらをキャリーから出そうとすると、あんなに入るのをいやがったくせに、今度は出ようとしない。みんなでやさしい声でなだめながらも、力ずくでようやく出すのに成功。 診察のあいだ、2度ほど「シャーッ!」といって威嚇していたけど、かんだりひっかいたり暴れたりはしなかった。注射のときは、小さい声で「ピャッ、ピャッ」と鳴いただけ。ビビっていただけだと思うけど、おりこうさんにしていてくれて助かった。 膀胱炎との診断だった。膀胱はからっぽなので、ちょろちょろと出ていたんでしょうといわれた。 少し前にキャットフードをヘアボ(ヘアボールコントロール)に変えたのが原因かときいてみたが、それはなんともいえないらしい。詳しくは尿検査が必要とのことで、プラスチックの棒にスポンジのようなものがついたのをもらった。それにおしっこを吸収させるらしいのだが、水洗トイレでするにょらのおしっこを、どうやって採ればいいのか。先生を悩ませてしまった。でもとりあえずなんとかするということで、病気のことや薬の飲ませ方などを説明していただき診察は終わり。キャリーには今度はすんなり入った。
どうもヘアボに変えたせいのような気がする。だとしたら、にょらには本当に申し訳ないことをしたと思う。ヘアボが悪いというわけではなくて、もう年だから、急に食事を変えるのはきっと予想以上に体に負担のかかることだったんだろうなあ。にょらごめんね。喜んで食べるから大丈夫だと思ってしまって……。これから気をつけるね。だから早く元気になってね。
2002年03月24日(日)
|
|
 |