与太郎文庫
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2007年05月22日(火)  漫画ノーベル賞 〜 太郎のマンガ文化論 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20070522
 
── 麻生外相は22日の閣議後の記者会見で、海外で活躍する外国人
漫画家を顕彰する「国際漫画賞」を創設すると発表した。漫画好きで知
られる麻生氏は「ポップカルチャーが持っている発信力を高め、漫画の
ノーベル賞みたいなものにしたい」と述べ、漫画を活用した文化外交に
意欲を見せた。
 
 作品は公募と出版社などを通じた他薦で毎年募集する。漫画家の里中
満智子さん、やなせたかしさん、ちばてつやさんらが選考し、今年は7
月2日に都内で授賞式を開く。賞金はないが、受賞者には10日間ほど
来日してもらい、日本の漫画家との対談などを行うという。
http://www.asahi.com/politics/update/0522/TKY200705220342.html
「漫画のノーベル賞に」麻生外相、国際漫画賞を創設(20070522)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/culture/manga/index.html
 
 関東大震災の失業者が紙芝居屋になって、全国に普及した。
 それを観た子供たちが、のちのマンガ作家になった。
 これこそが、いまの日本文化のもとになっている。
 
 自民党総裁候補:福田康夫元官房長官 vs 麻生太郎幹事長が、内政・
外交の重要課題をめぐって徹底論戦・日本記者クラブ主催(生中継)
── 《公開討論会 20070921(金)13:05〜15:00 NHK総合》
 
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 全国高等学校漫画選手権大会に参加する選手諸君。
 外務大臣麻生太郎が、まんが甲子園の諸君にこうしてあいさつを言え
る。数十年漫画を読み込んで来た者として、こんなにうれしいことはあ
りません。
 勝ち上がってきた諸君、暑い夏は、君たちのために準備されていたよ
うなものだ。白球を追うばかりが甲子園ではありません。指先が痛くな
るまでペンを握りしめ、白々と夜が明けるまで机にかじりつくのだって、
君たちの青春、勝負だろうと思います。
 
 日本人くらい、マンガの文法を自然に身につけている国民はおりませ
ん。このコマは、どうしてこの大きさなのか。なぜここは、背景が真っ
黒でないといけなのか。君たちには、その理論が知らないうち身につい
ている。なぜ身についたか。
 
 君たちの前に、偉大な先人の独創があった。
 その前には紙芝居という、これも日本の発明がありました。
 伝統はえんえんとさかのぼり、かの「鳥獣戯画」までいくのでありま
す。その伝統の最先端に、君たちがいま、栄冠かけて競い合おうとして
いる。
 
 マンガは友情を描きます。人生をたった一コマに詰め込み、人の世の、
喜び苦しみを描く。CGには絶対つくれない夢の世界を、二次元世界に
定着できる。それをすべて、君たちのペンが成し遂げられるのです。
 
 このことに、世界はやっと気がつきました。世界中でいま、猛烈な学
習を始めています。
 外務大臣としてこのあいだ、国際漫画賞というのを出しました。
 香港の漫画家が第一回の受賞者になって、マレーシア、香港、オース
トラリアの作家には奨励賞を出しました。彼らの作品を見ると、日本の
漫画家の誰から影響を受けたかすぐわかります。ドイツからブラジルま
で、応募作品どれ一つを見ても、日本の影響が色濃く出ていた。
 
 漫画はいま、世界の人々が夢を紡ぎ、愛を語り、怒りをぶつけるメデ
ィアになったのです。そしてその誕生の地、日本の、最も熾烈な戦いの
場に今君たちは出動しようとしている。
 君たちのような存在が、世界中の若者からどれほど羨望のまなざしで
見られているか。ぜひそれを知っていてほしい。最高峰のフィールドに、
君たちは立っている。
 まんが甲子園の選手諸君。ストーリーをとことん練れ。線に目一杯命
を賭けろ。
 
 君たちの作品を、雑誌で読める日を待っています。
 
── 麻生 太郎《漫画甲子園開会式 20070804 高知》
http://sasakima.iza.ne.jp/blog/folder/10479/
 佐々木正明さんの「Cool Cool Japan !!!」(Cool Japan):イザ!
 
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(20070921)
 


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