与太郎文庫
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2005年07月22日(金)  江戸学でござる

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050722
 
 落語の花魁は「シャロン・ステートのような人気だった」という。
 杉浦日向子は、せいいっぱい粋で、現代的な表現を選ぶ。
 これが彼女の江戸学だったのだ。(Day'20040531)
 
 ◆ふしぎな二人
 
── すぎうら・ひなこ(籍=鈴木 順子)。 1980年「通言室乃梅」で
漫画家としてデビュー。江戸風俗をテーマにした作品で人気を得た。
1984年「合葬」で日本漫画家協会賞優秀賞、1988年に「風流江戸雀」で
文芸春秋漫画賞を受けた。1993年に漫画家としての活動をやめ「隠居」
を宣言。江戸風俗研究に専念し、エッセー「江戸へようこそ」や小説な
どで活躍した。
 NHKで放送されていたバラエティー番組「コメディー お江戸でご
ざる」で、江戸風俗を解説するコーナーを1995年から約9年間担当した。
そば愛好家としても知られた。
── 《共同通信訃報 20050725》
 


♀杉浦 日向子 江戸学 19581130 東京 千葉 20050722 46 /漫画/江戸風俗研究
────────────────────────────────
 荒俣 宏   博物学 19470712 東京          /〜《帝都物語》
 団  精二   評論 19470717 東京(?)20110804 64 /〜《私の死亡記事》
/筆名=Lord Dansanyに由来
/198903‥ 杉浦 日向子と半年未満で離婚(処女?)1995泰子と再婚。

 
── 博学な知識と独特のしゃべり口でテレビで活躍している作家の荒
俣宏さん。10年前、再婚したのが元スチュワーデスの泰子さんだ。結婚
するまでの宏さんは、「3か月でも4か月でも同じ服を着、風呂も入らな
い、ましてや歯も磨かない」という自堕落な生活パターンだった。しか
し、そんな男が結婚を機に大変身。泰子さんは、結婚後「夫の大改造計
画」を始め、「ゴミ捨ててきなさい」「大福は、1日2個まで」など細か
い指令を出し、気ままな生活にピリオドを打っていった。その徹底ぶり
の裏には、気の向くままに食生活や仕事をしていた宏さんがこのままで
は健康を害してしまうのではないか……という泰子さんの危機感があっ
た。
 その博学ぶりとは裏腹に、「電球一つ換えられない」「ネジ回しをす
れば、ネジ山がなくなるくらい力一杯回してしまう」など、自分自身の
日常生活をまともにこなしていく能力を欠いていた宏さん。日常生活は
もとより、個々の人間力も全て妻の方が勝っていると語る。夫婦円満の
秘訣は、「結婚10年目でもお互いに対する不思議を発見すること」。ふ
たりのユニークな夫婦観に迫る。
[司会] 中村 うさぎ(作家、エッセイスト)&高山 哲哉(アナウンサー)
── 《今夜は恋人気分〜とっておき夫婦物語「荒俣宏・泰子夫婦」
20050126 23:15〜23:45 NHK》
 
 ◆
 
── 杉浦日向子・解説《お江戸でござる 20040115 NHK》によると、
江戸の長屋では、新入りの者に対する「三つのマナー」があったという。
「一は生国を聞かず、二に家族構成を質さない、三に年令を訊ねない」
 江戸文化を愛してやまない女史ならではの、近来の成果にちがいない。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20040121
── 《天才の日々》
 
── 江戸学の杉浦日向子によると、ほとんどの江戸市民は、生涯を通
じて一両小判を見ることがなかったらしい。
 なにしろ、当時の通貨は米だったといわれ、時代劇に出てくる一両や
百両は、実は矛盾に満ちているので、作家もくわしく触れないという。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20031112
── 《物価の記憶》
 
── 江戸学の杉浦日向子は、このところNHKの常連となって、フツ
ーのおばさんになりつつある(危うし!ヒナコ)。
 顔に絵を描くのだがら、立派な芸術作品である。わざと薄化粧に見せ
るのは邪道だ、という説もある(出典不詳)。
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20021122
── 《ぬばたま》
 ↓
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20031108
── 《それ行け、マキコ!》《厚化粧十傑 〜 十二人の粧える人々 〜》
 
 ◆追記
 
 つぎの劇中問答が、二度くりかえされた。
 細川 俊之「六月十日は、満月だったかな?」
 えなり・かずき「はい、たしかに満月でした」
 
 劇が終ったあとの解説コーナーで。
 杉浦 日向子「今日は、まちがいはありませんでした」
 旧暦の満月は、つねに十四・十五・十六日に固定されている。
 
 したがって、このような設問は成立しない。
 さすがのヒナコも、暦にはヨワかったのだ!
(あんがい、荒俣 宏が門外漢だった可能性もある)
 
 ただし、ひとこと重要な指摘をしていた。
「天文学は、長い期間のデータが必要なので、たとえ天才であっても、
少年時代から能力を発揮することは難しかったと思います」
 
── 《お江戸でござる 200107‥ NHK》
(Day'200107‥-20050727)
 
 ◆日向子の満月(生没点描)
 
── 日向子さんが死んだ。享年四十六歳。七月二十二日(平成十七年)
の未明だそうだ。しかし江戸好みの漫画家・随筆家の杉浦日向子さんに、
新暦の命日は似合わない。昔風(旧暦)に云えば、水無月(六月)の十
七日だ。江戸の頃は夜明けから一日が始まると数えたらしいから、亡く
なったときはまだ前日の十六日。その夜は十六日なのに、太陰太陽暦
(旧暦)の暦を見ると、満月であった。
http://kisanzi.cocolog-nifty.com/blog/2007/09/index.html
── 喜三二 江戸っ子修業手控帖
 
(20101015)
 


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