与太郎文庫
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2005年02月25日(金)  ポン太の花道 〜 大江戸色合戦 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050225
 
2005年2月25日 午後 4時09分 メッセージ: 19456 / 19456
投稿者: aedlib2000
 
 それほど売れっ子ではなかった芸者ポン太に、さいきん羽振りのよい
若旦那リエモンが、夜陰にまぎれてカンザシをプレゼントしたという。
 名実ともにポン太のパトロン、藤屋の大旦那がいるのに……。
 
 大旦那は「お前はわしの女だ」と、いそいで着物を買ってやった。
 ポン太も「大旦那の云うとおりよ、若旦那なんてキライよ」と云った。
 若旦那は「大旦那がポン太を脅している」と、ふれてまわった。
 
 まわりの客も「ポン太は、みんなの恋人だ。旦那衆だけのおもちゃに
されてたまるもんか。おれたちだって踊りの会にはご祝儀をはずんだし、
何かのときには力になるつもりだ」と、口々に云った。
 
 ある夜、ポン太が大旦那の鼻毛を抜きながら、こうささやいた。
 「ねぇ、フーさん。あたいに一軒もたせておくれよ」
 そこで大旦那は「黒塀に見越しの松」を約束させられた。
 
 かくてポン太は、部屋住みから通いとなるお披露目をした。
 すると若旦那リエモンも、黙っているわけにはいかない。
 芸者にカンザシをやるのは悪くない、囲ったほうが悪いと訴えた。
 
 なにしろ、大旦那の家には、毎朝かわらばんの連中が押しかける。
 はじめは気にしなかったカミさんも、だんだん機嫌がわるくなった。
「何さ、芸者に家まで買ってやるなんて。もう帰ってこなくていいよ」
 
(つづく)
 
 これは yohey_1 さんの 19413 に対する返信です
 
http://post.messages.yahoo.co.jp/bbs?.mm=FN&action=m&board=1004660&tid=a5ka5ca5dda5sjfcaw&sid=1004660&mid=19456
 
http://search.mb.yahoo.co.jp/search?p=aedlib2000&M=
 
 以下、非表示(最終行の1文字目は空白)
 
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2005-02-25 13:00:00


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