与太郎文庫
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1969年11月11日(火)  乱読のすすめ

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19691111
 
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000
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http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=19691111
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http://booklog.jp/users/awalibrary/
 
 ◇
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JAA4FW
── スタンダール/高松 英夫・富永 明夫・訳
《モーツアルト 19700101 東京創元新社》
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4106601052
── スタンダール/高松 英夫・富永 明夫・訳
《モーツアルト、ハイドン、メタスタジオ伝 1815-19661201 新潮社》
 
── 失職したペール(スタンダール)にはわずかな恩給しかない。い
よいよ文筆で生活をたてることを、本気で考えなければならないときが
きた。だが、才人ペールにはプロの作家のような修業をする気がまった
くない。まず考えたのは、自分の大好きな音楽家たちの評伝だが、べつ
に自分が苦労して集めなくても、資料は他人が集めているのだから、そ
れは遠慮なく拝借するとして、これに自分流のオリジナルな解釈を加え、
やぼな文章のかわりにピリっとした文章でこれを処理すればいい。
(新潮世界文学5〜小林 正<生涯と作品>)(P000)
 
 ◇
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JAVGYA
── 《世界短篇文学全集03 19630920 集英社》手塚 富雄・編:ドイツ文学19世紀
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19640120
 
── ワグナー/高木 卓・訳《ベートーヴェンまいり 1840 世界短編文学全集3 集英社》
 
── 「腹がたつ仕事ですよ」とベートーベンはこたえた。「私は歌劇
作曲者じゃありません。少なくとも私は二度と歌劇をよろこんで書きた
いような劇場は、この世の中では知りませんね。(略)したがっていろ
いろ賑やかながらくた曲をつくっては、いいかげんな声が出る女たちに
調子をあわせて、彼女らがそれを歌って拍手喝采をえれば何よりだ、と
思うような者はパリの婦人洋服屋にでもなればいいんです、だが音楽劇
の作曲者にはなれませんね。(P000)
 
 ◇
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JACTT6
── アラン/宗 左近・訳《音楽家訪問 1927-1965-19700101 白水社》
 
── ハ短調についてはいわなければならぬことがたくさんある。ハ短
調が宗教的な匂いをもっていて悼ましいものであるということは、誰で
もが容易に見抜くことであろう。だが調の弁証法は重大な考察、すなわ
ちハ短調というこの有名な調本来の音響性に対して今よりもいっそう耳
を傾けさせるにいたると思われる考察を生み出すようにわたしには思わ
れるのである。変ロ長調は宗教的といってしまってはいささか言いすぎ
である。事物の世号との結びつきを感じさせる優しい感情を伴っていて、
変ロ長調はむしろ宇宙的な調である。そこには、ヘ長および変ロ短調を
経由してわたしたちが降りて行くのだということを忘れてはならない。
(P000)
http://booklog.jp/entry?keyword=%E9%9F%B3%E6%A5%BD%E5%AE%B6%E8%A8%AA%E5%95%8F&index=Books
 
 ◇
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4480010998
── リウォルド/池上 忠治・訳《セザンヌの手紙 1937-19671210 筑摩書房》
Rewald & John 19730301
 
── 親愛なるモルシュタット、あなたのお手紙によると、音楽を続け
る経済的な見通しがおつきになったのだそうですね。天国へゆかないと
音楽がやれないという事態が回避されたこの幸運をあなたのために大変
嬉しく思います。われわれはみな芸術の道を歩んでいて、芸術家にとっ
てあれほど必要な研鑚が物質的不自由によって乱されることを臨まない
のですから。共感をこめて握手をお送りします。今後あなたの手は愚物
どもの商品で汚されることがないわけですね。『タンホイザー序曲』
『ローエングリン』『さまよえるオランダ人』などをお聞かせいただい
たのは大変な幸運でした。(18680524)(P000)
 
 ◇
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000JA6CTO
── ドリンカー/水垣 玲子・訳《音楽にみる女性史 1948-19671220 音楽之友社》
 
── まず未開社会でいかに女性が豊かな音楽生活に貢献していたかを
説く。そこでは、分娩に際して歌われる旋律が耕作歌ともなり、戦場へ
男を送り出す歌ともなり、死者を葬う挽歌ともなる、といった興味不快
考察もみられる。Wehkage──苦痛にみちた叫び声──こそ、未開社会
の女性の音楽的発想の根源である、と著者はいう。(柴田 南雄・解題)
(P000)
 
 ◇
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4102118047
── サガン/朝吹 登水子・訳《ブラームスはお好き 1959-19610501 新潮社》
 
── 『六時に、プレイエル・ホールでとてもいい音楽会があります』
とシモンは書いていた、『ブラームスはお好きですか? きのうは失礼
しました』ポールはほほえんだ。彼女が十七ぐらいの時、男の子たちが
彼女にきいたのとおなじ種類の質問だった。もしかしたら、その後も人
々はこのような質問をしているのかもしれなかった。だが返事をきこう
ともせずに。だが、こういう生活の中で、人生のこんな年になって、だ
れが返事なぞきいていよう? それに、彼女はブラームスを好きだろう
か?(P000)
 
 脈絡なく、あらたな楽想(モティーフ)が始まるが、あまりに深刻な
ため、つい容認してしまう。しかし、どこに必然性があるのか。
 あの深刻な響きは、ほんとうに意味があるのか?
 
── ブラームス《交響曲第四番終楽章》サヴァリッシュ・指揮。
── 《さらばN響アワー 20120318 NHKe》
 
 ◇
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4101050171
── 三島 由紀夫《音楽 1965‥‥ 中央公論社 19700201 新潮社》
 
── 『あ、音楽がはじまる』と思った瞬間に、いくらヴォリュームを
高めても何もきこえなくなり、しばらくたって次の曲についての解説が
はじまると、その解説は明瞭にきこえる。つまり彼女が、一旦、「音楽」
という観念を頭に浮べると、その瞬間から音楽が消えてしまう。音楽と
いう観念が音楽自体を消すのである。(P000)
 
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http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000J92SI4
── 堀内 敬三《定本・日本の軍歌 19690905 実業之日本社》
 
── その場にいた瀬戸口翁は『うん、ちょうどそんな頃だ。わしはあ
の大演習には出なくて横須賀で留守しておったが』といったので、早速
記録を調べて日付を確定し、その結果「軍艦行進曲四十年記念演奏会」
というのが昭和十五年九月十七日夜、日比谷公会堂で開かれた。しかし
佐藤満吉楽長の話によると瀬戸口楽長は明治三十四年頃でもまたいろい
ろ苦心して手を入れていたそうであるから、明治三十三年に発表したの
は、あるいは現形と多少異っていたかも知れない。その時分この曲はハ
長調であったが、それでは歌うのに高すぎるので、瀬戸口翁は明治四十
三年楽譜を出版するときに今のト長調に改めたのだそうである。(P000)
 
 ◇
 
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/B000J95YJE
── なだ・いなだ《クヮルテット 19700215 文芸春秋社》
 
── そうです、その法廷に、まったく偶然に入ったのです。すると、
一人の男がさばかれていました。すぐに、その男が被告だとわかりまし
た。私だって、裁判もののテレビドラマぐらい見たことがありますしね。
そうです。被告席にすわっているのが被告にきまっています。そりゃ、
そうでしょう、被告が、もしかしたら裁判長席にすわっているかもしれ
ない、なんて考えられますか。検察官席にすわっているのが検察官で、
弁護人席にいるのが弁護人です。(P000)
 
 ↑月刊アルペジオ 10-06 ↓10-10
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19700303
 出谷 啓:ジャズを読む
 
(20120321)
 


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