与太郎文庫
DiaryINDEXpastwill


1929年01月31日(木)  西部戦線異状なし 〜 翻訳・初版・邦訳版 〜

 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19290131
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/list?id=87518&pg=000000
http://www.enpitu.ne.jp/tool/edit.html
 
 Ex libris Web Library;Im Westen Nichts Neues
http://www.zeno.org/Shop/F/0325-22002426-isbn-3462003089-remarque-erich-maria-westen-neues.htm
 
>>
 
 僕の心はすっかり落着いた。幾月、幾年と勝手に過ぎてゆくがいい。
月も年も、この僕には、何も持ってきてはくれない。何物も持ってくる
ことはできないのだ。僕はまったく孤独だ。なんの期待も持ってない。
僕はなんの恐れもなくこの月と年とに相向うことができる。僕の過して
きたこの幾年かの生活は、まだ僕の手と眼の中に生々しく残っている。
僕がこの生活に打勝って来たのかどうか、それは僕にわからない。けれ
どもこの生活が、僕の手と眼の中にあるかぎり、それ自身の行く道を求
めるに相違あるまい。僕の心の中に、僕自身、とみずから言っているも
のが、同じ道を求めようと求めまいと、そんなことにはかまわずに。
 *
 ここまで書いてきた志願兵パウル・ボイメル君も、ついに一九一八年
の十月に戦死した。その日は全戦線にわたって、きわめて穏やかで静か
で、司令部報告は「西部戦線異状なし、報告すべき件なし」という文句
に尽きているくらいであった。(P332)
 
<<
 
── 私がレマルクを訪問したのは、昭和八年の五月で、或は日本人で
この人を訪問したのは、私一人だけであるかもしれない。(P333)
── 「西部戦線異状なし」は、一九二九年一月卅一日に出版されたが、
これはレマルクの最初に書いたものではない。(P335)
── この本が反戦的であるということは、私が昭和三年に翻訳した時
に、私自身にも影響があって、赤坂憲兵隊に呼び出されたことがあった。
(P337)訳者あとがき
http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/4102125019
── レマルク/秦 豊吉・訳《西部戦線異状なし 19550925 新潮文庫》19740420
── Remarque, Erich Maria《Im Westen Nichts Neues 19290131 USA》初版
 


 Bäumer, Paul  志願兵 18980622 Germany     191810‥ 20 /戦死(架空の人物)
 Remarque, Erich Maria 18980622 Germany America 19700925 72 /19290131 初版/1929‥‥ 邦訳
 秦 豊吉  興行・演出 18920114 東京      19560705 64 /1928‥‥ 翻訳/193305‥ 訪問
── レマルク/秦 豊吉・訳《西部戦線異状なし 1929‥‥ 中央公論社》

 
── Milestone, Lewis 監督《西部戦線異状なし 19300421 America 19301024 Japan》
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19750101 輸入映画総目録 ?
 
── アメリカ (ドイツ生れ) の小説家。第一次大戦 (1914〜1918) に
参加、のち小学校教師、商店員、雑誌記者等を転々し、反戦的気分を湛
えた抒情的小説《Im Westen Nichts Neues》によって一躍世界に喧伝さ
れた。ナチス政権成立直前にスイスに逃れ(1932)、のちニューヨークに
移り(1939)、市民権を取得(1947)。ほか
《帰還の道1931》《三人の戦友1937》《凱旋門1946》《生命の火花1952》
── 篠田 英雄・編《岩波西洋人名辞典 19840620 岩波書店》P000
 
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20030124 本日多忙「西部戦線異常なし」
 ↓西部戦線異状なし
http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/search?idst=87518&key=%C0%BE%C9%F4%C0%EF%C0%FE
 
(20101015)
 


与太郎 |MAILHomePage

My追加