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■ (日記) 様々な人との様々な付き合い
「賑やかな時は賑やかな時でそれも楽しいんだけど、この店、あんまり混んでない時の方が好きなんだよなぁ・・・」と言う客がウチの場合は圧倒的に多い。 2〜3人くらいがカウンターに居て、アタシがカウンター越しにその客達に順番に絡んでいるような日が一番居心地が良いと言う。 「毎日それじゃ生活が成り立たんでしょうがぁ・・・」と言うと「そりゃそうなんだけどさ・・・」と苦笑している。
昨日は長野在住のソウルメイトの礼ちゃんが松本の仲間と三人で来てくれた。 彼女は一年半くらい前、信大に勤めるアタシの幼馴染的付き合いのある(K)が連れて来てくれた人で、長野でカウンセラーの仕事などをしているステキな女性だ。 アタシよりも少し年は下だが、初対面で彼女に会った時、この人が今のアタシを変えてくれるかも知れない!! そう直感した。
当事アタシはとても深い絶望感や虚無感を抱えていた。 長年の念願だった店をやっとオープンさせたものの、然程の客もなく、お茶っ挽きの日も多く、完全に自信もやる気も失せ、もう生きるのさえ無理だと言うギリギリの精神状態だったのだ。 日々自殺サイトなどを眺めてはため息を吐き、beerが売り切れてもそれを補充する資金さえ無い日もあった。 一度カウンセリングを受けた方が良いかも・・・。そう思っても、その代金などあるわけも無い。
(K)からは彼女が凄い人なんだと聞いていたので、多分カウンセリングを受けるにはかなりのお金が掛かるのだとは思っていたのだが、ある日アタシは(K)に叱られる事を覚悟で意を決して彼女に電話をしてみたのだ。 彼女のカウンセリングを受けるにはいくらくらいが必要なのか聞いてみる目的だった。 しかし彼女の声を聞いた途端、アタシは堰を切ったように泣き出してしまった。 切羽詰ったアタシの声に彼女は何かを感じてくれたらしく、数日後、彼女はわざわざ松本まで出向いてくれ、無料でアタシの話を聞いてくれ、自分の体験や経験なども含め、彼女自身の話まで親身になってしてくれたのだ。 その場でアタシはもの凄い安心感と元気を頂いた。
そんな出会いから始まった彼女との付き合いなのだが、それ以来彼女は定期的に松本の仲間と集まっては店に飲みに来てくれるようになった。 会えない日はメールで近況を報告し合い、今は本当にソウルメイト的な良い関係が築けている。
長野と松本なのでそう始終会える訳ではないのだが、不思議と彼女が来た日はしょっぱなが静かで、深い会話も出来、話しが終わった頃に他の客ポツリポツリと来だす・・・・・・、と言う事が多い。 ぐうたら神マジックが起きるのだ。 昨日もそんな感じの日だった。
昨日来たじょーじんちゃんに「この店はお客が凄く良い人ばっかりだし、集まってくる皆は、ママの事が大好きなんだよ。だけど、経営者としてはあまりにも頼りなくて心配なんだよな・・・。此処が無くなっちゃうとみんな困るんだからもっと商売っ気も出さないと・・・」と物凄く嬉しい忠告を受けた。
皆ママの事が大好きなんだから・・・・・・。
此処が無くなっちゃうと皆困るんだから・・・・・・。
あぁ・・・アタシはこんな言葉を聞く日のために、今まで頑張って来たんだなぁ・・・。 何かその言葉を反芻しながら、泣き出しそうになってしまった・・・。
礼ちゃん、じょーじんちゃんのその言葉、心の耳で聞いてくれたよね? そんな事を言ってくれるお客さんが出来はじめたんだよ? やっぱあの日礼ちゃんが言ってくれた「マキちゃんなら絶対に大丈夫だよ。アナタがアナタのままの気持ちでお客さんに接していたら必ず繁盛するようになるから・・・」と言う言葉、ただの慰めではなかった事が昨日で実感できました。
これからもアタシはアタシのままの気持ちでお客さん達と楽しみながら、多少危なっかしげにでも、店を切り盛りし続けていきますよ。
2007年11月04日(日)
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