マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【ミニエッセイ】 「雨多き人生は、実り多き人生でも有る」


あるプラス思考のメルマガを購読しているのだが、そこにこんな事が書かれていた。

確かに、物質的・経済的な成功はいまだ何も実らせる事は出来てはいないが、その分、情感的、感性的、感動的な実りは、人の何十倍も頂いたと思う。
そして何よりも、人間関係の実りが何時も私の人生を支えてくれて来たような気がする。

私のように、超特級並みの波乱の連続で形成された人生を歩んでいると、ハテ・・・、今度は一体何が起こるんだろう・・・と、一種の楽しみさえ出てくる事がある。
決して開き直りや、自虐的発想ではなく、もう、何が起こっても、その全てが愛しいと言う域まで達し始めているのだ。
それこそが神様が与えてくれた、私だけの色取り豊かな人生なんだもの・・・・・・。
その出来事の一つ一つが、私の心にちゃんと愛しく息き付いている。
それで感情が溢れて、物が書きたくなったのだから・・・・・・。
こんなに中身の濃い人生を歩めて、物凄くシアワセじゃないか・・・と、今では本心からそう思っている。

その真っ只中に居る時は確かに苦しいし、涙が溢れるし、辛いと感じる。
暗中模索の中、息も出来ないほど打ちひしがれる時もある。
でも、そんな私の人生は、何時も良き理解者たちが周りを覆ってくれていた。
愛すべき親近者や友人達が何時も周りで叱咤激励してくれ、楽しみを提供してくれ、喜びを提供してくれ、決して孤独ではないんだと勇気付けてくれ、私がどうやって乗り越えるかを有る意味愉しみ、ほくそえみながら、(笑)黙って見守ってくれていた。
そして、足を引っ掛け、いよいよケッ躓きそうになると、苦笑いしながら(ヤレヤレ・・・)と手を差し伸べてくれた。
皆それぞれに、少しの破綻を経験した事の有る、心優しき堕天使たち・・・。
そんな人々に感謝して生きて行きたい。

こんな人生を歩めて来たシアワセを、私は心からありがたいと思う。

そんな数々の愛しいドラマや、人間達を神様は私に送り込んでくれたのだろう・・・。
金品や物質との引き換えに・・・・・・。
そう考えると、この人生は本当に愛しい人生だ。

金品に恵まれ、何の不自由も無い人でも、どこかに虚しさを感じている人たちは大勢居る。
ぬるま湯に浸って居る事への違和感を感じながらも、そこから抜け出せない。そこから飛び出せない。自由を求めるけれどその勇気が無い。
『ある意味貴女の人生が羨ましくて仕方が無いと思う事があるのよ・・・』平々凡々に暮らしている人から、こんな事を言われた事がある。
経済的に困っている訳でもなく、物質的に困っている訳でもなく、家が揉めている訳でもないと言う。でも、ただただ虚しいのだと・・・・・・。ただただ無感動なのだと・・・・・・。ただただ、何も無いのだと・・・・・・。

ある人が私のBBSで、究極の幸せを見た。と言っていた。
確かにそうかも知れない・・・・・・。
何時も、何かを得る為には、何かを棄てて来なければならなかった私の人生。
楽しもうとすればそれ相当の犠牲と裏腹だった私の人生。
そうして物々交換をしながら歩んで来た人生の末路に、何も残らなくてもいい。
私が死ぬまでに、返し切れなかった場所に返し切れるだけの保険金と、心から泣いてくれる人が数人と、私が書いた日記が残れば、それでいい。
私が生きた証が残れば、それでいい。


今日のみそひともじ

平凡で 事なき人生歩むより
綱渡り好む ピエロの如く





2003年11月29日(土)

My追加
☆優しいあなたは両方 クリック してくれると思うな〜☆ 人気投票ランキング
初日 最新 目次 MAIL