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■ (日記)楽しかった下田研修 (最終回)
昨夜、遅くまで飲みながら話が盛り上がったので、朝(Y)さんと二人して寝坊してしまい、フロントからのインターフォンで起された。 「レストランで朝食のご用意が出来ております。先ほどからお待ちですのでそろそろ降りてくださいますか?」 【ヤバッ!】 慌てて顔を洗い、二人でレストランへ降りて行き、食事を取る。 その日の希望は、和食にしておいたので、これは正解だった。 イカにも旅行先の朝食と言うような、和食セットが良かった。 【アジの干物・海苔・納豆・小鉢が2つ・生卵・味噌汁・漬物】
朝食を取り終え、コーヒーを飲みながら軽くおしゃべりして部屋に戻りお掃除をする。 そして(Y)さんに駅まで送ってもらい、長野での再開を約束し、私は帰路についた。 彼女には為になる話を一杯に聞けた。
乗った電車は、所々座席が窓際に向いて作られた、洒落た計らいの電車だった。 それだけで、もう、子供のようにはしゃいでしまう・・・・・・。 それで熱海まで行って、新幹線に乗り換える予定。 隣り合わせたアメリカ人夫婦と、片言の日本語で話す。(笑)
研修後、二日間の休みを貰っていて、兼ねてから「もし時間が取れたら呑もうね〜」と約束していたネット仲間達に夕方会う事になっていたので、約束の時間まで大幅な時間が空くので、東京の四谷に住む従姉妹(R)の家で時間を潰しがてら、去年、高齢出産をしたと言うので、子供の顔でも見に行こうと思い、電話を掛けると生憎午後には出掛けてしまうと言う。 そこで同じビルに住む、もう独りの従兄弟(N)に電話すると留守だ。 もう一度従姉妹の方に電話し、従兄弟の(爆)所在を聞くと、「そう言えば、芝居の稽古だって言ってたよ〜。確か、吉祥寺辺りにいるんじゃないかなぁ・・・」と言っていた。 仕方ない・・・・・・。諦めるか・・・・・・。
従兄弟の(N)と(R)は兄弟で同じ持ちビルの上と下に住んでいる。 (N)は私より4つ上で、亡き大物喜劇俳優(MN)の長男。 あまり売れては居ないが(爆)、一応は今でも現役の役者である。 子供の頃から異端児で、私も(N)も良く叔母達の【こき下ろし】の的にされていた。 叔母達から私がガミガミ言われていると、「皆はH【私の本名のイニシャル】の本当の優しさを知らないんだよ・・・」と、何時も庇ってくれた仲良しの心強い見方だ。 (N)のお陰で音楽に目覚め、ヒッピーやらの仲間にも、Jazzのアーティスト達にも知り合えた。 摩訶不思議な感性に出会えたのも、(N)のお陰で、今でもちょくちょく電話で話したりもしている。
どうしよう・・・・・・。使えるお金も無いし、時間大幅に余っちゃうし・・・・・・。 映画館に入るお金も無いや・・・・・・。
そうこうしている内に熱海に着き、新幹線に乗り換えた。 こうなると4時間もの時間を潰す手立てが無い。プラプラ散歩をするには荷物も重いし、寝不足で疲れすぎている。 生憎この日に限って遊んでくれる人が誰も居ない。
え〜い!こうなりゃ手当たり次第だぁ〜(笑)
そして網に引っかかってくれたのが、元夫。(笑) 「俺は時間繋ぎのほんの暇つぶしかよ〜」と苦笑しながらも、快くお守り役を引き受けてくれた。 息子とは時たま交流がある見たいだし、私とも過去の修羅場を越えた仲。 今ではお互いをボロクソに言い合える、良き友人の一人だ。 息子が高校入試の時以来、会っては居ないが、偶に電話で話したりはしていた。 フゥーリィーもそれは承知である。
東京駅で待ち合わせをし、私が通っていた中学や、懐かしい場所を廻ってくれ、ラーメンを奢ってもらって(笑)神楽坂にある彼の家に行き、義母と22年ぶりの対面をする。 神楽坂と九段は直ぐ隣で、見覚えのある店なども顕在し、タイムスリップをしたような感覚に捕らわれた。【懐かしい・・・・・・】 九段は私が人生の中でも一番楽しく、青春時代に輝いていた頃に住んでいた想い出深き街なのだ。
義母の体調を聞いていたので、恐る恐る彼の家に入る。 もう90を当に過ぎた義母は、足こそ不自由で、多少のボケは有るみたいだが、まだトイレには自力で立てると言う。 『お義母さん・・・。お久しぶり〜♪ 覚えてますか?』 顔を見た瞬間、涙が一杯に溢れ出て来た。 かつては一緒に暮らしていた義母の老いた姿を見て、私は複雑な気持ちだった。 こんなにシワシワになっちゃって・・・・・・。 「あらまぁ、珍しい人が来たわ・・・・・・。元気だった? 子供は?」 『うん・・・、うん・・・・・・。貴女の初孫は・・・もう22歳になったんだよ・・・・・・」
私はお義母さんの手を取って、抱きついた。 もう、言葉は出てこない・・・・・・。
【元気な内に会っておけて本当に良かった・・・・・・。】私は今日此処に来た事が正解だった事を改めて確認した。
暫く彼の家でおしゃべりし、駅まで送ってもらい新宿へ。 そして夕方皆と合流し、飲みに行く。 この間、携帯忘れ事件や、すったもんだの騒動が・・・・・・。(爆)
(B)は想像通りの優しく気の良い若者。(N)はとても40とは思えない無邪気さで、素直なカワユイ女性。(T)はやはり、摩訶不思議、意味不明、正体不明のぶっ飛び人間(笑)。(C)は傷付きやすいお年頃。ナイーブで優しくて、イカにもガラス細工のようにモロそうだ・・・・・・。
そんなメンバー達とひとしきり楽しく飲んで、日記の再開を約束し、私はフゥーリィーの待つ松本へと帰って来た。
皆、ありがとうね〜♪ あの夜は私が日記再開を決意出来た、新しい出発の為の夜でも有ったんだよ〜。 また皆で飲もうね。 あの夜の事は、私、決して忘れない。
駅まで迎えにきてくれたフゥーリィーの顔が、やたら眩しくて懐かしい・・・・・・。 そして、やはり、この上なく愛しい・・・・・・。
【今、この人と居て、本当にシアワセだ・・・・・・】心からそう思った。 フゥーリィーは、やっぱり私の故郷なんだ・・・・・・。 フゥーリィーと一緒に居て、本当の意味で、私が私で居られるようになったのだ。
「マキュ・・・、淋しくて、死んじゃいそうだったよ・・・!」 ジョークとも何とも取れぬ声でフゥーリィーが言う。
『私も早く顔が見たかったよ・・・・・・』
「本当かなぁ・・・? 俺のことなんか忘れて遊びまくってたクセに・・・・・・」
『んなことは無いよ〜! 本当だってばサ・・・・・・』
見慣れた駅前の風景さえが懐かしく感じる。
『色々なドラマが有ったのよ? この3日間で、色〜んな出来事が有ったんだから・・・・・・ねぇ? 聞いて? 聞いて? ・・・・・・』
私は家まで待てず、堰を切ったように喋り始めた・・・・・・。
(終わり)
今日のみそひともじ
ホラ見てよ 私が好む人々を みんな優しく どこか淋しい・・・
2003年11月19日(水)
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