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■ (日記)楽しかった下田研修 (Part1)
11月5日から7日まで、伊豆の下田に研修旅行に行っていた。 下田営業所は我が社一番の売上で、その販売テクニックを学んで来るのが目的だった。
最初、下田行きの話を聞いた時は正直言って、嬉しさ半分、えらいこっちゃ! が半分と言う気分だった。(苦笑) 新人皆で行くのかと思いきや、私だけだと言う。 此処十数年、独りっきりでの長旅(?)は全くした事がない。 しかも東京駅を利用するのはおよそ、25年振りである。 普通の時ならイザ知らず、心も財布も壊滅状態の時なので、間違いなく電車に乗れるか、研修がちゃんと身に付くか、手土産の一つも買えない・・・、等の思いがグルグル巡り、とても不安だった。 その反面、少し周りの雰囲気を換えて、気分をリフレッシュさせたいと言う気持ちも強かった。
往復の旅費、宿泊は会社持ちなのだが、食費は全て自前だと言う。 「えぇ〜っ?! そんな殺生な・・・! このド貧乏な時期にそれだけはどうかご勘弁を・・・!」と言う事で(笑)何とか朝食一食分だけでも・・・と交渉し、朝食だけは経費で落とせるようにしてもらった。 「会社も大変な時だから、あまり高いものは食べないでね・・・?」 と言う所長に『朝から高いものなんか食べやしないわよ・・・』と応え(笑)、取り合えずは所長が用意してくれた手土産を預かり、((^。^;)ホッ!)それと共に3万円の出張費を預かり、「使った物は領収をもらい、全てこの封筒に細かく書き込んでください。それでは、しっかり勉強してくるようにね〜」と、肩を叩かれ、ブイサイン。 (まるでTV番組、【初めてのお使い】気分(笑))
サテ当日。 先ずはフゥーリィーに松本駅まで送ってもらい、しばしの別れを惜しむ。 朝一番(6時●分)の【スーパーあずさ】で新宿へ出る。(何時もは料金が半分なので高速バスを利用してたので、あずさに乗るのなんか4年ぶり・・・・・・)かなり嬉しい・・・・・・。 ガラガラなので端の広々とした席を陣取る。 何冊かの本を持ってきたのだけれど、本を読むのなんて勿体無い。(笑) 風景を眺め、様々な物思いに耽っている内に、直ぐに新宿に着いてしまった。 新宿で乗り換え、東京駅へ。そして踊り子号に乗るのだ。 此処まではスンナリ行き過ぎたくらいである。 まだ予定の発車時刻まで30分もある。 でも、確認の為ホームに行って見ると、長野の所長に聞いていた時間の電車が無い。どうやら臨時列車しか出ていないようだ。 お陰で一時間も余ってしまった・・・・・・。 仕方なく下田の所長に到着時間の変更を伝え、ドトールでブランチを取りながら本を読み、時間を潰す。 そしてようやく11時になり、踊り子号に乗る。
その朝、興奮状態で3時に目覚めてしまい、殆ど眠ってないのだが、旅行気分が嬉しくて、あずさでも踊り子号でも全然眠らなかった。 車窓から風景を眺めているのが、私はとても好きなのだ。 色々な風景を眺めていると、色々な事を想像したり、フト断片的な記憶が蘇ったりする。そんな泡立つような郷愁感に浸れる雰囲気が、私は大好きなのだ。
そして、景色を眺めていると必ず頭の中を色々な音楽が巡るのだ。 それは、ハードロックだったり、クラッシックだったり、シャンソンだったり、ダニエルリカーリのスキャットだったり、Jazzだったり、時に歌謡曲だったりもする。
色々な想像力を掻き立てられる車窓の風景。 私の旅の醍醐味は車窓の風景から始まる・・・・・・。
窓から初めて海が見えた時、何故だか自然に泪が溢れて来た。 海を見ると、とても心が癒える。そして頭の中に浮かんできた曲は、大昔に聴いた堺正章の【明日を祈る】と言う曲のフレーズだ。(誰も知らないだろうと思われる曲だが、中学の頃に大好きで良く聴いた曲だ)
海辺で暮らした事も無いのに、これほどまでに強く海に惹かれる気持ちが、とても不思議だ・・・・・・。 【海を見てると母体の羊水の中に戻った感じがして、とても安心するの・・・・・・】と詩人になる事を夢見ながら17歳でガス自殺をしてしまったヒッピー時代の友人の事を想い出す。
このままずっと、何時までも電車に揺られて居たい・・・・・・。 そして見知らぬ国まで行って見たい・・・・・・。 電車を降りたくない・・・・・・。 そんな気分だった。
(続く)
今日のみそひともじ
現実に 疲れた心に 染み入るは 見知らぬ景色 海の優しさ
2003年11月16日(日)
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