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■ 【料理エッセイ】烏賊三昧
昨日、スーパーに行くと、魚屋の兄ちゃんが待ってましたとばかり、詰め寄ってきた。 「やばっ!」 私はなるたけ視線を合わさないようにと、欲しくも無い商品を手にとって眺めるフリをしたり、首をかしげてその商品を棚に戻したり・・・・・・(爆)
(なして私がスーパーでこんな演技せなアカンのよ・・・・・・!!)
そして、そぉ〜〜〜っと2〜3歩行きかけたところで、とうとう『ママ!』と呼ばれてしまった。 一瞬私は金縛りに遭った。
(店をやっていた頃から通っているスーパーなので、彼は未だに私の事をママと呼ぶのだ)
(∇ ̄;;; ゲゲゲのゲ!とっ捕まっちまった・・・!
「ねぇねぇママ。今日は採れ立て新鮮な烏賊が5杯で350円だよ〜。買ってってよ」
『二人家族なのに5杯も買ってどうすんじゃイ! いらんわ!』
「猫も居るじゃんか」
『ハ・・・・・・ハイッ???』 そ〜いう問題じゃなかろうがぁ〜。
コイツ、猫に烏賊を食わせたら、あまり良くないという話を知らんのかね・・・・・・。
兄ちゃん、私ににじり寄って 「お願い!! ママだけ特別に300円に負けとくから買ってってよ」 と耳打ちする。
烏賊は然程好きでもないんだけれど、お願いされると弱いタイプだし、オマケに弱いタイプなので、ついつい買ってしまった。 野菜売り場で大根と大葉とシメジを買い、暫くすると知り合いにバッタリ。 買い物篭を見ると烏賊が入ってる。
『○△さんも350円の烏賊買わされたのね?』 私がそうニンマリすると
「うん・・・。だって奥さんだけ300円で良いって言うんだもん・・・あっ! 私いけない事言っちゃったかしら?」
【ちくそ〜〜!! ちくそ〜!!! まんまとやられた!!】
私は魚屋の兄ちゃんに横目でジロリと一瞥をぶん投げると(爆)帰路に急いだ。 (あぁ〜・・・。メンドッチイもんを買わされてしまった・・・・・・。今日はカレーにするはずでスーパーに行ったのにぃ・・・・・・)
ハテ・・・5杯もの烏賊をどうやっつけよう・・・・・・!
とにかく、5杯分のゲソとワタとみみ(えんぺら)を取り除き、3杯分を刺身と塩辛用に、胴体部分だけ、丁寧に皮をむく。(烏賊は2枚皮になっているので、下の薄皮も丁寧にむく) んで、他の2杯は皮付きのまま置いておく。
ワタにこびり付いている墨袋を取り除き、ワタには塩を振り掛け、キッチンペーパーを引いたお皿で水切りをして置く。
3杯の烏賊を刺身用に細〜く切り、半分はさっきのキッチンペーパーを敷いた皿で塩辛用に水気を切り、半分は大根ヅマと大葉を敷いて刺身皿に盛り付ける。
残りの2杯の1杯目は、5杯分の烏賊のミミ(えんぺら)と一緒にザク切りにし、シメジと椎茸を切っておきバター焼き用に下ごしらえ。
残りの1杯は、5杯分のゲソと一緒に大根と煮付けた。
最後に水切りしたワタをまな板で丁寧に叩き、身を和えて、塩と酒2〜3滴を足し、塩辛に。
(*´ο`*)=3 はふぅん ちかりた〜〜!!(疲れたとも言う) この作業の合計時間40分足らず。 どうよ、この手際良さ! ( ̄^ ̄) 後は、大根と烏賊が柔らかくなり、味がよ〜く染みるまで、弱火でコトコト煮こむだけ。
お陰で昨夜の食卓は烏賊三昧。 ミュウーにもゲソの2本ほどを細かく切っておすそ分け。 (腰抜かすなよ!)
しかし、魚屋の兄ちゃんメ!! 今度こそ騙されないぞぉ〜っ!!
でも、私も見習おう〜っと! あのトーク、営業に使えるかも・・・・・・。 なるほど、なるほど・・・。ああ言う手も有ったのか・・・・・・。 ¢(ーー;メモシトク・・・
今日の一首
烏賊三昧 300円で 4品出来 騙され損の くたびれもうけ
2003年10月12日(日)
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