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■ (日記)奇妙に愉しい一日だった・・・
昨夜は、奇妙では有りながらも、ものすごく愉しい一日だった。
昨夜、仲良しの(T)と二人で、行き付けの店『風来坊』(仮名)で、久々に飲む事になっていた。
彼女は、その昔、舞台照明の本業(今も現役)の傍ら、私のやってた洋風居酒屋で、アルバイトをしてくれていた中性的女性(?)で、私が店をたたんだ後も、ずっと付き合いが続いている親友の中の一人なのだ。
そして、『風来坊』・・・・・・。この店は、私の亡き母が、まだ現役で自分の店を切り盛りしていた頃から、母とは密接な付き合いの有った店で、双方に共通する客も多かった。
最近こそ、貧乏で、もう何年もの間ご無沙汰してたのだが、4月にこの店のママに、バッタリ出遭って以来、再び財布が許す範囲で来ようと思っている。 母子代々、大変お世話になっている、アットホームで、美味い物を食べさせてくれる、言わば、ホームグラウンドのような店である。
(T)も、元々は母の店の客でもあり、『風来坊』の客でも有ったのだが、私の店がオープンする時、無理やり口説いて、アルバイトに引きずり込んだのである。(笑)
(T)とは、前々から飲む約束はしていたのだが、中々お互いのスケジュールの都合が合わなかったり、暇でもお金が無かったりで、実に、(T)と飲むのも、4年ぶりくらいなのである。 本当ならば、先週飲む筈だったのだが、先週は丁度、大型の台風が松本に上陸する予定日で、(T)の、「日を改めようよ・・・」という携帯への留守伝は、前の晩、勤め先の店に携帯を置き忘れてしまった、大バカ者の私の耳に入る事もなく、イソイソと喜び勇んで出向いた私は、ママとマスター相手に、一人淋しく飲んだのだった。 そんな理由だったから、(T)にやっと会えた喜びはひとしおだった。
早速(T)と二人でワイワイ、ガヤガヤ飲んでいたら、店に一本の電話が入った。
マスターが、私の顔をチロチロ見ながら、「ウン・・・、今、丁度マキが来てるよ・・・・・・」と受話器に向かい言っている。
「誰?誰?」 私と(T)は、興味深々。
「(N)が今から来るってさ・・・・・・」 マスターが私たちにそう告げた。
何と、電話の主は、やはり母がやっていた店の大常連で、当時は、一緒に飲んだり、歌ったり、互いの家に泊まったりと、物凄く仲良しだった、(今は飯田市で活躍中)人気女流漫画家の(N)だったのだ・・・・・・。
(N)とは、今年の4月に行われた『風来坊』の20周年記念のパーティーで、やはり十数年ぶりくらいでバッタリ再会し、ワーワーキャーキャーで2次会に繰り出し、HPのアドレス交換などをし合い、最近PC上での交流が復活したばかりである。 彼女は私のHPを読み、本音のアドバイスをくれたり、感想をくれたりと、忙しいにもかかわらず、時間を割いては何かとメッセージを伝えてくれている。
近くに居れば、しょっちゅう会えるのだろうが、遠いので、会いたくても中々会う事は難しい。心の中で、(ゆっくり(N)とも飲みたいなぁ〜)と、強く願ってはいたのだが・・・・・・。
「へぇ〜。物凄い偶然もいいところ・・・・・・。つい3日ほど前だよ? たまには『風来坊』でも行くじゃん、なんて、メール送ったばかりなの・・・・・・」
(T)と、(N)も、勿論、昔からの顔見知りである。
やがて、(N)と(N)のお母さんが店に登場し、思いがけぬ再会を果たしたのだが、本来(N)母子は、飛騨高山に一泊の旅行をする予定で車を走らせていたのだと言う。途中、松本に差し掛かった所で、軽い貰い事故に遭い、やむなく第二の故郷である、この松本に一泊する事となったそうだ。
(N)は、愛車が傷付いた事と、高山行きが駄目になった事で、なり落ち込んでいたが、双方怪我も無く、無事にこうしてビールを片手に、親愛なる私達(?)にも再会出来たのだから、不幸中の幸いなのだろう・・・・・・。(プププッ!)
フト私は感じざるを得なかった・・・・・・。又やってしまったのかな?・・・・・・と。
もしかしたら、又、私が、逢いたさから、テレパシーで呼んだのかもしれない・・・・・・なぁ〜んて・・・ね・・・。 以前からそういったことは普通の人に比べ、数多く有ったのだが、特に癌になって以来、増したような気がするのだが・・・・・・? 果たして気のせいだろうか・・・・・・?
(N)も、「お前が呼んだんだろう〜」などと、ジョークを言いながら、私の頭をもみくちゃにしていた。(笑)
以降話題は、アジア大好き(T)に寄る、『カルカッタは重かった(笑)』旅行秘話やら、食いもんの話やら、人間の出遭いの不思議さに付いての宗教的話やら、はたまた、テレパシーの話に変わり、最終的には怖い話などにコロコロと発展しながら、『中性呑んべぇトリオ』ドモの夜は更けて行くのだった・・・・・。
2002年07月26日(金)
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