みちる草紙

2006年01月07日(土) 慌しい年始

大晦日、書き上がったばかりの年賀状の束を駅前のポストに放り込む。
寝不足で意識朦朧、まるで持ち帰り仕事で徹夜した時のようだった。
新宿から小田原まではロマンスカーを利用したが、座席は
予想に反してガラガラ。帰省のピークは前日の30日だったというからな。

年越し蕎麦をいただきながら除夜の鐘を聞き、伊豆山神社で初詣。
温暖な熱海とは言え、深夜の冷気はコートを通して身体に沁みた。

元日の夜、行きつけのバーへ。熱海に来る度必ず寄ることにしている。
開店後まだ間もない時刻だったので、他に客はなく
カウンターには珍しくママがいた。(普段はマスターひとり)
くそ寒いのにフローズンストロベリーなんぞ注文し
そのあと目当ての絶品カレーで温まる。やっぱりここのが一番んまい。

二日、富士山を望むドライブを予定していたのに、空は鉛色の曇天。
人が家を出る刹那に雨がぱらつき始め、すぐ土砂降りとなった。
何気なく「熱海っていっつも雨降ってるね」と言って叱られる。
新年早々的中させる雨降らしは誰って?わしゃ知らんよ(ーー;)
(予報では三賀日は晴れると…)

雨の山道を走行中、事故車(自損)に遭遇。目を蔽わんばかりの大破。
放っておけずに救助を呼び、消防車やレスキュー車の到着を見届けて
その場を離れたが、折からの雨で結局ドライブは近場で済ませた。

夜、馴染みの甘味屋さんに行くと
『アタシものを造るんですよ』と仁王立ちでのたまふ
どっから見ても魔女の館のインチキ占い師としか映らない
怪しげなおばはんに紹介され、抹香臭いハグに遭い、戸惑う。
痴情沙汰のいわくの多い女性。自慢の美貌より、そのおでこが眩しい。

三日、もう帰る日。腹立たしいほどの青空…。

四日、仕事始め。朝の電車はまだガラガラ。



七日、零時就寝、昼の一時まで爆睡。

何故だか激しく疲れた一週間だった。


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