みちる草紙

2005年11月24日(木) 花芯

こたつで寝転がってテレビを見ているとドラマが始まり、何気なく見ていた。
先ず冒頭、瀬戸内寂聴が講演の席で聴衆を前に
『恋愛の醍醐味は不倫です』と語っているのに仰天したせいだ。

作家・瀬戸内晴美が得度するまでの半生のドラマ。

あまり感想を述べたくない…。
と言うのも、見ながらずっと
「ああ、この人アタシとよく似ているわ」と思わずにいられなかったので。

『母の破滅的な激しさは、私の中にもあるものだ』のくだりで
ふと、過日の、電車内暴力男との捕物を思い出した。
あの時は、同じことを思ってゾッとしたものだ(こっちは色気ないなぁ〜)。

細かいことは省略するが、半分自分の回想録を見ているようで薄気味悪かった。
そうか、寂聴さんも四国の女だったのか。だから血が沸騰しているんだ。
決定的に違うのは、天賦の才と、出家までする度胸だけれども。

頭を剃った宮沢りえの横顔は彫刻のように美しい。
しかし、瀬戸内晴美役にこんな美女を起用するとは如何なものだろう?


それはともかく、愛人役の阿部寛がかっこ良くて目が離せなかった(♡_♡)
先日、60年前の映画を見て、30歳頃のグレゴリー・ペックにクラクラしていたばかりなのに。
遅蒔きながら面食いに転身したのかも!?


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