しそ摘み日記
akajiso



 男の子の世界

中2の長男は、やさ男で、
その分、外で悪がきにいじめられてくることも多く、
何度も怪我させられていた。

 親子で傷つき、動揺し、
先生に相談し、
親子で、クラス換えや席替えのたびに
びくびくしていた。

 次男は、やられると、
やられた以上にやり返して、
返って相手の親にクレームを付けられて
一方的に悪者にされてしまうタイプ。

 三男は、外では朗らかで活発なふりをしているけど、
結構こっぴどくいじめられたりしても、
へらへら笑ってみせたりして、
自分の中に苦しみを押し込んでしまう。
 
 四男は、言いたいことは言えるけど、
体が小さくて、弱い。
 正義の味方だけど、いかんせん人一倍弱い。
 だから、やられてしまう。

 そういう4人の男児を育て、
4人に起こるトラブルに、同時進行で
立ち会っていくうちに、
さすがのトロい私も、いろいろ心得た。

 長男は、いじめの横行する環境の中で、
そこを回避し、受難に遭ったら、
親や先生などの周りの大人に訴えて
解決の手伝いをしてもらったりするノウハウを覚えた。
 友達が多いので、
友達に相談したり、友達に助けてもらったりして、
今は、マイペースに暮らしている。

 次男は、「やりすぎ」を反省し、
攻撃を仕掛けてくるヤツの挑発に乗らない、
という強い意志に基づいて生活している。
 よほどやられた時は、
親や先生に中に入ってもらい、
正当な経過を経て解決するようにしているし、
嫌なヤツを相手にしないことを心がけている。

 三男は、やられてくると、
先生には言わないし、友達にも相談しないので、
私が、いじめっ子に直接会って
「仲良くなる」作戦をとっている。
 三男は、先生に言うのも嫌だというし、
それならば、先生には報告、という形をとり、
相手の子と私が友達になって、信頼関係を結んでから、
「うちの子に暴力ふるったらダメだぞ!」
と約束させる。

 四男は、時々、大きい悪がきにやられてくるが、
慌てず騒がず、
「やられたか? ちゃんと文句言ったか?」
と手当てしながら話し、
「今度やられたら、先生に言うか、大声で泣いて脅かしてやれ」
と、明るく励ます。

 うちの子たちは、
私にやられたことを報告し、
「嫌だっただろ? お母さんが何とかしてやるぞ」
と、言い、目を見ていつもの10倍くらい優しく接し、
丁寧に手当てしてやるだけで、
たいてい、ホッとした顔に戻り、
安心して次の日も学校に行く。

 「自分には味方がいる」
 「お母さんや先生は、頼りになる」

と思うだけで、たとえ何してやらなくても、
立ち上がる勇気を持つ。

 男の子の世界は、
暴力的で短絡的で単純だが、
ツボを押さえれば、女の子同士のトラブルに比べたら
扱いやすい。

 でも、経験上、いちばん大事なのは、
やっぱり、
「自分が誰かに受け入れられる」
という実感だ。

 嫌だった気持ちに共感してもらい、
不当なことをされたことをわかってもらうこと。
 自分の気持ちをわかってもらえたら、傷は浅く済む。
 解決の手伝いをしてもらい、
次に同じことが起こったときの対処法を一緒に考えてやる。

 そうやって、少しすつトラブル解決力を身に付け、
大人になったとき、自分で解決できるように
育てていくこと・・・
これが親にできることじゃないかな?

 最終的には、親がいなくても、
子供を、
新しい種類のトラブルに対応できる「強い大人」にしていくのが、目的なんじゃないかな?

2006年06月09日(金)
初日 最新 目次 HOME