selenographic map
DiaryINDEX|past|will
ひたすら眠い。夜更かしをしているわけでもないのにこれは何故なのだろう。朝起きて昼出掛けるまで何となくうとうとし、一時間ほどは本格的に眠っていた。 夢を見た。久々に夢を見たようだ。 今はいない人がいた。話をして自転車に乗った。彼が泊まっている何処かに行った。甘くて柔らかくて在り得ない光景に苦笑しながら涙が出そうなほど嬉しかった。抱きしめて躊躇いがちに接吻してくれるその感触に泣きそうだった。 己はこの人を求めていたのだろうか。己はこの人を欲していたのだろうか。本当の所など一つも分からない。今はもう過ぎ去ってしまった過去だから。
本当の夢はもう少し可笑しくて、奇妙だ。薔薇色の花が付いた網のようなストールとか犬とか携帯電話とか大学の同年とか自転車とか古めかしい部屋とか。そういうものが妙に現実的で、在るようで無いようなその光景に懐かしさを憶える。 夢は妙な現実味に溢れていて、時々錯覚する。これが現実ではないかと。こちらこそが真実だと。 そういうのもいいかもしれない。
何にせよ寝言を聞かれなくて良かった。
|