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ゆっくりと時間が流れる。ゆっくりと思考は流されていく。己ですら予想のつかない遠くへ流されて戻れない。そう遠くない未来で壊れてしまうことさえ出来ない自分を見ている。
怖いと思うことがある。"何も感じなくなる自分"が存在することへの恐怖が歴然と横たわっている。
乾いている。女の子たちの華やかな輝きに違和感を感じる。高く澄んだ声も身振り仕草の一つでさえも、異質である。己にそぐわないものである。己が焦がれて止まず手に入れられないと諦めてしまった何もかもがそこにある。彼女らのすべてが己とは異なっている。 怖いというよりは畏怖の念とでも云うほうがしっくりくる。己の異質さを自覚しながらも共通する肉体的要素を思い知らされる。恐怖ではない、それらに違和感を感じない彼女らへの強い憧れにも似た感情だ。この肉体を素直に受け入れ、[女の子然]として生きていくことが出来る強さを焦がれている。
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