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| 2002年11月02日(土) |
燃えるような身体を抱いて |
記憶が途切れているのではない。思い出す気力に欠けているのだ。思考が極端に遅い。それに伴って感情までもゆっくりと流れている。
目覚めるのが女性の声なのは少し気分が良い。己を頼ってくれるのが嬉しい。彼女は己が唯一話を聞ける人だ。稀有な存在、それは心が似ていて非なるものだから。
抱きしめる温もり。常よりも高い体温を感じながら、犯したいと思うのは鬼畜の考えなのだろうけど。
意志の弱さを再確認する日々。歌わないと決めたのに、声を出さないと決めたのに、待たないと決めたのに、脆くそれらは崩れ去る。空しい期待を抱いたあの日から痛いほど脳裏に刻まれたことなのに。
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