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| 2002年10月29日(火) |
告白/降っても晴れても |
諦めとか切なさとか苦さだとかそんな諸々の感情を捨て去ってしまいたい。どうしても手に入らないと解ってるものを望むなんて不毛なことはしたくない。傷つくのが嫌で、愛されたくて、でも出来なくて、いつまでも堂々巡りを繰り返している。 怖くて堪らないんだ。拒絶されるのが怖くて、受け入れられないのが痛くて、[貴方が好きだ]と云えないでいる。 言葉に出すのが怖いんだ。言霊は確かに存在していると思うから。言葉にしたらもう逃れることが出来ないから。言葉にした瞬間に、その言葉が耳に入った瞬間に、逃れられない鎖が己を縛る。だから。 貴方が好きなんだ。諦めても諦め切れないほどに、嫉妬に身を焦がすほどに、奪ってしまいたいと思い詰めるほどに、貴方が好きなんだ。それが子供っぽい独占欲に過ぎないと解っていても。 どれほどに好きでもこの想いが通じるわけはない。そんなこと解っている。悲恋を気取るほど自惚れてはいないし、そんな甘い痛みでもない。いつもこうだと解っているだけだ。己が好きになる人は決して己を愛さない。そうなるってことを解っているだけだ。 あの方の血の一筋を受けることが今己の最上の悦び。
もうどうしようもないので切り捨てることにした。己の甘さとか嫌な所とか、そういうものを見せ付けられるようでとても厭わしい。 己自身が、己の精神が。
降っても晴れても、この地上で生きていくのだ。生かされている限りずっと。それが己の為すべきこと。恋も愛も憎しみも、理解なんて出来ないままでも。
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