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2002年10月22日(火) ひとり/ふたり

 煌々と照る月を見ていた。昨夜は満月だった。上空は風が強いらしく、すごい勢いで雲が流れていく。厚く垂れこめた雲に月光は隠れたり環を描いたりしている。綺麗だと思った。語彙の少なさ故にそれ以外の言葉が見つからない。

 手を離したのは己の方なのだ。彼女に甘えていつまでも許して貰っていたのは己だ。これで手は完全に離れてしまった。
 呆れながらも抱きしめて、[哀れね]と泣きそうな顔で云った貴女のその心を己はきっとずたずたに引き裂いた。
 約束を破ったのだから仕方無い。無くしたのは己の愚かさの所為なのだから。

 嫉妬深くて歪んでいて、素直に嬉しいとさえ云えない。
 発達課題の幾つかを明らかに積み残したまま、肉体だけは成長して今に至る。決して誰かにものを教える立場にはなれない。精神不安定のまま、子供の心を壊すのがオチだ。


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