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2002年10月11日(金) ライナスの毛布

 己は見捨てられることを予測している。そしてそれがひどく怖い。捨てられる瞬間のあの寒さにはいつまで経っても慣れない。捨て駒のように捨てられるあの感覚が頭から離れない。毛布に包まってもなお通り過ぎていく寒さに体温を奪われる。
 [殺せ]とか[捨てろ]とか云いながら本当に殺される覚悟も捨てられる覚悟もない。[殺せない]と[捨てられない]と云ってほしいだけなのだ。
 他人への依存。
 心を開いているということは、他人への責任転嫁ではないのだろうか。

 自慰的な文章を書いている、自覚的に。己のためだけの、己の満足のためだけの文章だ。読まれることも読み返すことも想定していない文章だ。吐き出した言葉に責任はあるけれど、結局は誰のためでもなく己のためだけにあるものなのだ。


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