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2002年10月12日(土) 期待/絶望

 あの方の一言が己を揺らがせる。どうしようもなく揺れ動く己が情けない。あの方の言葉は己を傷つけて血だらけにする。その一方で己を抱きしめて温める。あの方の何気ない一言が己の胸に突き刺さる。
 この動揺をあの方が知ったらどう思うだろう。あの方が懼れている様に、あの方が指摘された様に、己は健やかな育ち方をしていないのだろう。歪んでいる、捩れている、真っ直ぐな様で奇妙に。
 期待せずになんていられないのだ。期待せずになんて生きられない。期待と同時にその期待が叶えられないだろうという仮想における絶望をも抱いている。
 [期待しないでね]なんて言葉は己だって使うから、それぐらいの言葉に怯える必要なんてないのに。

 期待はしたくない。絶望がより深いから。それでも可能性のひとつとしてあるその期待される未来を、瞬間的に反射的に思い浮かべてしまう。起こりえない未来としての期待を抱く。そのすべてがいつか己を傷つけるのに。


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