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2002年06月28日(金) 冷たい夜

 何も変わらないことが恐ろしく情けない。
 此処でも同じなのかと思う度に情けなくて涙が出る。
 どうして変わらないんだろう、こんなにも月日は流れているというのに、己は5歳の子供のように幼くて弱いままだ。
 今度こそ何かが変わると思ったのは一体何度目だろうか。

 独占欲。嫉妬。傲慢。そういうものばかりで構成されて、時々薄ら寒くなるくらい己の中に何も無いことに気が付いて涙が出る。何も無いのにどうして涙が出るのだろうか。
 苦しいのに吐き出せない。悲しいのに泣き出せない。

 鬱と云ってしまうと言霊に囚われてしまうから云いたくない。
 どうしてそんなにも簡単に欝だなんて云えるのか。その言葉が怖くないのだろううか。囚われてしまうのが怖くないのか。
 己は怖くて堪らない。精神が囚われてしまいそうで怖くて怖くて泣きたくなる。


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