ジンジャーエール湖畔・於
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2005年01月23日(日) |
ミルク酎をたのみゆく私はいま恋の鳥 |
<今日の冬の稲妻>
「俺は女にモテなくたっていい。
モテるってことは、隙があるってことだからさ。」
飯島洋一さんという知る人ぞ知る映画俳優のこの弁。 杉作Jさん経由で知ってしびれました。 かっこいい。男に生まれてこういう人になりたい。
金曜の夜、一本の主演作を遺して夭折した俳優・金子正次の その遺作「竜二」(川島透監督)をみた。 ヤクザ稼業から足を洗い妻子と平凡で幸福な市民生活を送ろうとした男が、 やはり日常に埋没できず、妻子を捨てて 再び修羅の道に舞い戻ってゆく・・・という人生の切なさを描いた映画。 商店街の先に、肉屋の大安売りに並ぶ妻子をみつけ声をかけようと峻巡するが、 結局声をかけず踵を返して去ってしまうラストシーンがすごく心に残る。
映画の竜二は結局ヤクザ世界を選ぶけれども、 堅気にいてもヤクザの世界のどちら側にいても反対側を夢見てしまう、 その性質にあいつを想った。
「花の都にあこがれて 飛んできました一羽鳥 ちりめん三尺ぱらりと散って 花の都は大東京です」
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