ジンジャーエール湖畔・於
目次|←|→
| 2003年03月19日(水) |
天高くシンフォニー的身体ひとつ |
最近かったお気に入りの本は、夏石番矢というお人の句集『人体オペラ』。 あとがきによると 「人体パーツと西洋音楽を基軸に、想像力のパーティを試みた。」だって・・・ 身体と音楽、まさにそう!だよね! すっごく惹かれるものがそこにはあって、「正鵠正鵠」とうわごとみたいにつぶやきながら頁を捲る指。 だって、ネコが楽器なんだから、人体もきっとそうでしょう。 それとはちょっと違っちゃうんだけど、わたしも思うもの。 たとえば、 ご飯を食べないと立ちくらみしたり、目眩したりする。 ガソリンが切れたみたくて、食事するととたんに回復する。 あと睡眠。たった24時間も起きていられないんだ。 健康的な睡眠には最低6時間は必要だという。 栄養と睡眠を定期的に与えないとショートしてしまう生き物。 たとえば洋服。ちょっと薄着で出てしまって寒い思いしたってだけで 次の日、風邪ひいて熱がでてしまう。めんどくさーいの。 その他にもいろいろなトラブルシューティングがしょっちゅう発生。 靴ずれとか耳そうじとか歯石除去とかスカルプチュアケアとか乾燥肌とか やれ野菜が足りないだの、ビタミンだの、カルシウムだの、 アミノ酸がいい、クエン酸が効く、マグネシウムがいい、だの。 あと、食事の他にも適度な運動が必要。 血液やリンパ液の流れが滞らないように。 普段の生活では使われていない部分の筋肉を鍛えることも肝心なのよ。 あるある大辞典とかスパスパ人間学とか見てると、 一日こんな少量この食材をとるだけで○○解消!とか 一日数分このストレッチをすると○○が××に!とか そうゆうの、すべて取り入れてたら一日三食じゃ足りない 人間の身体は色々なものを必要としていて、それが足りて無いと いろんな部分に弊害がおこって、ダルい身体で日々を過ごさなければならない 年中貧血気味で肩こりで頭痛もちでリーセーエンヌで冷え性なわたしみたく。 生まれて生まれっぱなしではいられない。 人間は複雑な機械でtake careね
「自分が『自分』を『1』として考えるように、自分を構成している各細胞も各自を『1』として考えているかもしれない。もしくは考えることが出来るであろう。そうした場合、脳髄は神々の集合するオリンポスとも考えられるかもしれない」(「えふえむらる」辻潤)
「人体は自らゼンマイを巻く機械であり、永久運動の生きた見本である」(「人間機械論」ド・ラメトリー)
「人体オペラ」をどうぞ↓
静脈弁にト音記号がとどこおる
舌の上に寺院あらわれアレグロ
絹の靴下・イメルダ・糞・地中海
幽霊の基礎平面がチェロである
君の大脳と僕の膀胱が実る一木
new wife の life work は機械的めまい
深夜の水に誰か関節を与えよ
天高くシンフォニー的身体ひとつ
|