ジンジャーエール湖畔・於
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| 2002年05月04日(土) |
故郷の訛りなくせし友といてモカ珈琲はかくまで苦し |
寺山修司の命日。 毎年恒例となっていた昭和精吾さんの「われに五月を」を観に 初台ドアーズ(奈良美智の絵がいたるところに・・・???)へ。 ゲストは三上寛。豪華な夕べ!
一緒に行った友人が寺山ファン美人説をポツリ。 私の経験からはどーしても首をかしげざるを得ないんだけどな。 ふと、昔にスタジオヴォイスかなんかでみた 「澁澤系少女のルックスの悪さ」についてのコラムを思い出した。 それは”ブス→男から愛されない→性体験不可能の受け皿=知的ポルノグラフィーとしての澁澤龍彦愛好”という図式によって説明されるている。 しかしそれも以前のことで、今の澁澤愛好者は逆にルックスがよいそう。 というのは今はブスでも性的充足が得られる時代(テレクラ、出会い系サイト)になったからだという。シブサワが担っていたものの負担はレディコミや女性向けポルノの出現によって肩代わりできるものとなった。 それに加えて、そうした性や変態性への興味を誰もがオープンになったでシブサワ的なものが多くの人々に拡大し「一億総澁澤化」している。 一方で、ブスとは反対にシブサワ的世界のような美形(金子國義の絵とかベルメールの人形だとか)がシブサワ的なモノに触れ、自らの身体をアートとして扱うことに目覚めたことで、シブサワ支持者のルックス向上という 逆転がおこったのだそう。 テラヤマ系とシブサワ系を結びつけるのはけっこう強引な気もだけど、 ジャンルとしては一緒だと思うので。 てゆーかわたし自身は寺山ファン美人説ぜんぜんフに落ちないんだけどさ。 寺山ファン自体わりと多いもんだから必然的に美人の割合も増えた だけでは? 寺山修司が好きってことはわりと前衛的なものが好きってことにもなるから (当時は前衛だったのかもしれないけど、今では多くの寺山チルドレンの 功績によりそんなに奇抜ってかんじでもないかも。現代って”なんでもあり”でしょ?)だから、奇抜な美人っていうのは普通の美人より目を惹くから、 美人が多い!みたく思うのかも。 その場合ブスが目に入って無いというか。 いろいろ考えると面白い。 とかいってかやの外みたくいいたい放題のわたしは ブスとか人様のこといえたもんじゃないです。はい。
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