KENの日記
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2017年09月26日(火) クローン文化財展覧会



上野の東京芸大美術館で開催されている「素心伝心」(クローン文化財展覧会)を見てきました。上野東京ラインで上野まで行き、上野公園を通り抜け芸大の展覧会を見て、帰りは谷中墓地を通って日暮里に出て日暮里駅で昼食を食べて帰ってきました。

今回の展覧会の目玉は「法隆寺金堂釈迦三尊像」のクローンです。上の写真がそれですが法隆寺の本物に瓜二つです。関西に住んでいるときに法隆寺には何回も行きその度にお会いしてきました。素晴らしい像です。それとそっくりのクローンが法隆寺以外の場所で見ることができるのですからたいしたものだと思いました。

「クローン」は本物そっくりなのですが、仏像の古さ・錆具合もそっくりです。しかし損傷した螺髪と白毫はクローン版では補ってあります。それならば褪せた色彩は修正しないのでしょうか。クローンは所詮何時かの時点の「そっくり」さんで、本物と常に同一というわけにはいきません。それならば褪せてしまった鮮やかな色彩を再現しても良さそうに思います。言わば仏像が作られた完成時のクローンであっても良いのではないかと思いました。

法隆寺釈迦三尊増の他には、北朝鮮高句麗古墳群江西大墓「四神図」、中国甘粛省敦煌莫高窟第57窟、中国新疆ウイグル自治区キジル石窟、タジキスタン遺跡発掘区VI、アフガニスタンバーミヤン東大仏天井壁画、ミャンマーバガン遺跡ミンカバー・グービャウッヂー寺院壁画のクローンが展示されていました。




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