KENの日記
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2017年09月23日(土) シューベルトの「夜咲きすみれ」

シューベルトの歌曲(作品番号752)に「夜咲きすみれ」があります。ドイツ語での題名は「Nachtviolen」です。シューベルト25歳ぐらいのときの作品です。詩はシューベルトの親友の「ヨハン・マイヤーホーファー」作。マイアーホーファーはシューベルトと知り合ってからシューベルトに詩を提供していたとのこと。シューベルトが生活に苦しい時期2年間シューベルトはマイアーホーファーの部屋に転がり込んで暮らた仲だそうです。



夜のすみれよ、夜のすみれよ!
魂に満ちた黒い瞳、
ビロードのような青に身を沈め
気高い風情を示す。

緑の葉たちはおまえたちを喜々として照らし、
飾ろうと手を差し伸べている、
だが、おまえたちは真摯に黙したまま
暖かい春の空に見入っている。

気高い憂愁の光によって
おまえたちは私の誠実な心を捉えた。
聖なる結びつきは、いまこの静かな夜に
咲き続けている。

「夜咲きすみれ」はヨーロッパでは非常に人気のある「花」のようです。春にはると青(紫)の花をつけます。さいたま市の別所沼の一角に「夜咲きすみれ」が群生している場所があり、春になると見事な青い花を見ることができます。何でこの話題になったかというと、この「Nachtviolen」は日本名で「花大根」となるからです。シューベルトの愛らしい歌ときれいな「青い花」と「花大根」という大胆な名前の関連が見事だと思いました。いつか春のオーストリアにいって「花大根」の花を見てみたいものです。




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