インドにきたら欠かせない物語の「ラーマーヤナ」。ムンバイでインドの子供向けの「ラーマーヤナ」(挿絵つき)を読みました。日本で読んだレグルス文庫(上下2巻)よりストーリはあっさりしていますが、レグルス版では割愛されている「その後」の話も含まれています。
「ラーマーヤナ」の登場人物は ラーマ(王子、ビシュヌの生まれ変わり、ある理由で14年間追放される) シータ(ラーマの妻、やはりビシュヌの生まれ代わり。絶世の美女) ハヌマン(猿軍団の将軍)・・・善人側(主人公側) ラーバナを代表とする悪者軍団(物語ではスリランカに住んでいるのです)
お話は王位就任直前に追放の憂き目を見たラーマ。妻のシータをラーバナに誘拐されてしまい、シータを助けるためまたラーバナの悪の支配を除くためにラーマはハヌマンらの猿属の助けを借りてラーバナに戦いを挑み激しい戦いの末に無事勝利するという筋なのです。
そして14年間の追放期間が過ぎて王位に就き、王国の繁栄をもたらすというもの。日本語版はここで「めでたし、めでたし」で終わるのです。インドの子供向けの本でもこの後の続きを一応書いています。それは以下のような筋なのです。
ラーマの妻の「シータ」は1年以上もラーバナに捕まって幽閉されていました。戦いが終了してラーマのもとに戻り、妻として女王の座についたのですが、国民から「1年間もラーバナに捕まっていて無事であったはずがありえない」との中傷を受けるのです。
シータはラーバナの手から救い出された直後に、「貞節」を守った証拠となる「火の儀式」を済ませているですが国民はそれを信じないのです。国民の感情に配慮した「ラーマ王」はシータを王国から追放してしまいす。シータは身篭っていてラーマの二人の王子を産みますが、「ラーマ」が国民の事ばかり気にしていて自分を省みないことから身を投げて死を選びます。
ラーマはシータを失って悲しみますが王国をしっかり繁栄させます。そして二人の息子という王位継承者を得たので役目を終えて天に帰る(死ぬ)という筋です。
ラーバナとの戦いの場面はそれなりに面白いですが後半のシータの悲劇は童話にしては残酷な感じがします。そして前半では英雄であった「ラーマ」は後半では冷酷な王になってしまいます。こういう話を小さい子供に聞かせるのかしら。「ラーマ」王はビシュヌ神生まれ変わりなのですが、全てハッピーとはいかないのです。人生そんなにうまくいかないのだよ・・・という教えなのでしょうか。今回読んだ本は多分小学生から中学生向けの本です。
再びIPODについて。(宿舎のインターネットが繋がらないのでまとめてアップします)IPOD用のスピーカを買いました。イヤホンで寝ながら聞くのもいいですが、やはりスピーカの少し大きな音量で聞きたいときもあります。来月からアパートに移る(予定)なのでそろそろ潮時だと決めました。狙っていたのは「Bose」。インドに居るからには「インド関連」がいいでしょう。
ムンバイの最新のショッピングセンタにBose直営店があるのは前から知っていました。地元の金持ち向けにオーディオルーム用の高級スピーカシステムをおいています。今日行って見たらIpod用の「SoundDock」を売っていました。値段を聞いたらRs25000(約62500円)。これはあまりにも高いので店員さんに聞くと、曰くインドに持ち込むためには高額な関税を払っているという。ほんとうかしら。しかもその値段をまけるつもりはないとのこと。
次にショッピングセンタの直ぐ近くのショッピングモールに行きました。そこは少し古く小さな電気屋さんごちゃごちゃして入居しています。丹念に探せば安く入手できそうな気がしました。そこのショッピングモールは、在庫がない店が多いのですが値段の交渉は可能でした。最初に入った店ではRs23000。この調子だと安い店が探せそうなので他の店を探すことにしました。
案の定、だんだん安い店が出てきます。Rs21000、Rs20000。そろそろ決め時だと思ったのは「Rs18000」の値段を提示されたとき。日本円では約Rs45000円。日本ではもう少し安く買えるでしょうが当面帰国の予定はないし。そこの店は値段を提示しておきながら現品はなく来週まで待てというので違う店で「Rs18250」に決めました。ムンバイ中探せばもっと安いところがあるかもしれませんが歩く元気も既にないし、ネットでの販売情報もないので仕方ないです。宿舎に帰って音楽を聞きながら日記を書いています。良い音でなっています。
この「BOSE」のスピーカは定評があるのですが、本当に低音が充実しているのです。オーケストラの音の分離が信じられないくらい良いのです。こんな小さいのにどうなっているでしょう。「HardDisk」の利点で途中で聞くのを止めても後から続きを聞くことが出来ます。これは非常に便利です。楽しみがひとつ増えました。
|