| 2004年09月27日(月) |
遺産相続問題(他人のものです) |
スリランカと暫く連絡を取らずに居たのですが「ドクター・シーバ」の関係する遺産相続問題は進展していなくて困っているようです。2004年2月22日の日記関連。もう一度関係者を整理します。
私と「Iさん」日本人。Iさんはコロンボ在住で私はインド在住。2人ともにスリランカのコロンボに住むタミール人の「ドクター・シーバ」さんの友人。
ドクター・シーバさん。スイスの国際赤十字に長らく勤務していた。現在はコロンボ在住。日本人医師の故「Mさん」と親友。シーバさんの2人の娘さんの一人が「Mさん」の息子の「Kenさん」と結婚。つまり「Kenさん」の義理の父。
日本人医師の故「Mさん」。長らくドイツに住んでいた医師でドイツ人の妻との間に2人の子供あり。2人ともドイツで生まれたため日本語は全く話せない。英語も苦手。長男が「Kenさん」、下のお子様がお嬢さん。商家の生まれで東京の日暮里に相続した「問題の家」を所有。昨年ドイツで亡くなられた。兄弟は川越に「妹さん」が住んでいる。
「Mさんの妹さん」。川越在住。お兄さんのMさんの日本の財産を管理していた模様。美術学校で彫刻を専攻されて今も創作活動を続けている。最近は川越の風景を版画で表現して評判を呼んでいる。私は2月22日に川越の自宅にお邪魔した。
言葉の問題も重要なのでここで整理しておく。(順番は優先順位) 「Ken」さん:ドイツ語、 「ドクター・シーバ」:タミール語、英語、フランス語、ドイツ語 「Mさんの妹さん」:日本語 「Iさん」:日本語、英語、シンハラ語 私:日本語、英語
問題はドイツで「Mさん」が亡くなられ、息子の「Kenさん」が「Mさん」の遺産を相続処理して処分したいと考えことが始まりでした。もっとも大事なことは「Kenさん」と「Mさんの妹さん」の関係です。遺産相続権者と、遺産を管理してきた人です。しかし、この2人はほとんど面識が無く、言葉も全く通じないのです。「Ken」さんは「Mさんの妹さん」に遺産を処分してくれるように頼んだのでした。ところが日本の遺産相続はそう簡単には進みません。
遺産処分が進まないことと、意思が通じないことによって、「Ken」さんは「Mさんの妹さん」が悪意を持っているのではないかという疑念が抱いてしまったようなのです。一方、「Mさんの妹さん」はというと、日本の遺産相続事務所に必要な書類作成(当然日本語)を「Ken」さんに頼んでいるようなのですが、これも全然進まない。
困っているのは「Kenさん」の義理のお父さんであるドクター・シーバ。ここに日本人の友人の私と「Iさん」が登場するわけです。ドクター・シーバと「Mさんの妹さん」は随分昔に東京で会っていて、ドクター・シーバは「妹さん」が悪い人でない事は十分承知しているのです。
ドクター・シーバは先週ドイツに行って「Kenさん」に会って、10月か11月に一緒に日本に行って「Mさんの妹さん」に面会することを計画してれいます。彼等2人が日本に行っても言葉が通じないので、「Iさん」の会社の仕事で日本に帰る予定に合わせるのだそうです。(私が日本に居たら、少しはお手伝いできたでしょうが)
問題は、言葉の壁に加えて専門知識としっかりした手続きを取れる体制を準備することがあります。日本とドイツの相続に関する法律知識、さらに必要な書類を必要とされる言語で準備すること。
これは専門家に任せるのがいいでしょう。私もインドに事務所を立ち上げるために、日本の会社の「定款」を英訳して、公証してもらいましたが、外国語に翻訳して、正規な物を認めてもらうためには、大変面倒な手続きが必要なことを実感しました。これは、手間と稼動と根気が必要です。さて、10月、11月にどのように進展するでしょうか。
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