先週土曜日(18日)から、インドでは「ガネーシュ」のお祭りです。この「ガネーシュ」の祭りはムンバイを州都とする「マハラシュトラ州」が一番盛んなようです。先週行ったデリーでは派手な飾りつけはありませんでした。ムンバイでは町内に一箇所程度の臨時の「ガネーシュ寺院」(ミッタル・マンダル)が作られ、そこに多くの人がお祈りにやってくるようです。
「寺院」といっても「掘っ立て小屋」といた方が正解です。小屋の中には「ガネーシュ」の像が飾られていて、その「像」は祭りの最後の日に海に流されます。ムンバイの有名な「マリンドライヴ」という海岸道路にある唯一の砂浜では、この「ガネーシュ流し」のための設えが出来ています。
のんびりしているのですが「ガネーシュ」を海に流す日が、各町内によってばらばらなのです。今晩海を見渡せる私のホテルの部屋から、海に浮かぶガネーシュに点された光を何個も見ることが出来ました。
「ガネーシュ」神のことを少し説明して置きます。
「ガネーシュ」は頭が「象」・身体が人間で4本の手を持っています。彼の左側の牙は掛けています。彼の乗り物(親しい友達)は「鼠」です。彼の腹は丸々としています。ガネーシュは、親切で、寛大で知恵があり、新しいことを始める時に祈られるのだそうで、私も事務所開設中なので、3箇所のマンダルで一生懸命お祈りしてきました。
ガネーシュは「シバ神」とその妻の「パルバティ神」の長男です。そしてガネーシュの弟は「スカンダ」(カルティケーヤ)です。こちらはインドではそれほど有名ではありません。「万能」な「戦いの神」として考えられています。スリランカ南部のカタラガマに祭られているのが、この「スカンダ神」なのです。
ガネーシュがなぜ象の頭を持っているかということに関しては色々な説があるようですが、一般的な話は以下のとおりです。
母のパルバティが、ガネーシュにドアのところに立って誰も通すことのないようにガードを命じて、入浴したのだそうですが、夫の「シバ」が帰ってきて浴室に入ろうとしたところ、非常にまじめなガネーシュが父を通さなかったのでした。これに怒った父のシバはガネーシュの頭を焼き尽くしてしまったのでした。これを知って嘆き悲しんだ「パルバティ」が頭を元に戻してくれるようにシバに頼んだのでした(シバ神は、妻のパルバティは対して非常に恐妻家であるのです)。シバが生きている生物を探しに外に出て見ると、眠っている象以外に居なくて、ぞの頭を持って帰って長男の身体に着けたというものです。ガネーシュ祭りは来週水曜日まで続きます。
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