| 2004年08月09日(月) |
チキンブリアニを食べて考えたこと。 |
すでに昔書いたかもしれませんが、チキンブリアニを食べてみて、インドやスリランカの人が右手で食指をすることの理由の一つ少しわかりました。チキンブリアニは手軽な料理のようで、チキンが入っていたり魚が入っていたりします。それも骨ごと殆どぶつ切り状態で入っています。大きな骨から、ぶつ切りにしたときに砕けた小骨とか、結構危険な堅い骨が入っていて、これを取り除かないと安心して食べられないのです。
これをフォークとナイフで食べるのは大変です。箸でも大変です。ここではやはり非常に優秀な「手」が必要となるのです。手で料理を混ぜながら、細かい骨も見逃さずに選り分け、同時に色々な味が交じり合うのです。いったん口の中に入れたら後は噛んで飲み込むだけです。口に入った小骨を出すなんて下品なことはしません。
魚の卸し方は「三枚に卸す」などエレガントな技はことらでは見た事がありません。魚は骨ごと「ぶつ切り」にするのが一般的なのです。これは食べ方が調理法に影響を与えているとしか思えません。箸やナイフとフォークで食べる人達には、ちゃんと骨を取ってから調理することになるのでしょう。そのため少し難しい卸し方が発展してきたと思われます。
「手」を使って食べることをせずに、ローカルレストランで「チキンブリアニ」を注文すると結構悲惨です。料理の味は美味しいのですが、骨を取り除きながら食べていると疲れてしまいます。ローカルの食事を頂くには、ローカルの食べ方が一番あっているのだということを再確認しました。
でも「カニ」の場合はどのように形に調理し、どのしたら優雅に食べられるのか全く分かりません。インドでもタイでも日本でも「カニ」の食べ方は難しいです。
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