| 2004年07月30日(金) |
ムンバイのクラシック演奏会 |
新聞で30日の夜にクラシックの演奏会があることを知り、事務所の入っているビルの秘書の方にチケットを購入してくれるように頼んでおいたのです。最初は既に売れ切れだと言われていたのですが、キャンセルが出て聞く事が出来ました。演奏会の内容は以下の通りでした。
ボンベイ室内管弦楽団演奏会 2004年7月30日 6時30分開演。場所:実験的劇場(ホテルの近く)
客演指揮およびバイオリン:ヴァヒーダ・カーデム・ミサーカ 曲目 パッヘルベル カノンとジーグ モーツアルト バイオリン協奏曲第5番
アルブノーニ アダージョ グリーク 弦楽のための組曲「ホルベルク」
アンコール シュトラウスのピチカートポルカ バッハ バイオリンソナタからアダージョ
6時30分に始まって8時20分には終わっていました。金曜日の夜には手軽な演奏会だと思いました。会場は小さなホールで300人入ればいっぱいでしょう。講演会をするための部屋みたいでした。他の立派なホールがあるみたいですが。
しかし、正直言って始めて「スリランカシンフォニーオーケストラ(SOS)」を聴いたときより、がっかりしたことは否めません。技術云々をいうつもりはありませんが、演奏している方達がぜんぜん楽しそうではないのです。
「自分達がいい音を出している」と感ずる瞬間がないのではないでしょうか。基本的な技術の問題なのかもしれませんが、演奏者が楽しまなくては聴衆が楽しいはずがありません。
これに比べ、スリランカのSOSは、チャイコフスキーの交響曲とか、ブラームスのピアノ協奏曲とか非常に無謀な選曲をしますが、演奏者は最後には非常に楽しみます。自己満足でもなんでも楽しんだら勝ちみたいなところがありました。
ムンバイ室内管弦楽団の演奏を聞いていて、選曲にはあまり無理はしませんが、やっていて面白くもないと言う感じに聞こえました。管楽器がほとんどいないというのも原因なのかもしれません。管楽器奏者は時に自意識過剰なところがありますから。
パートでは、チェロが一番充実していました。トップの方のソロはなかなかうまかったと思います。チェロは全員で5人。バイオリンは結構人数がいる割に、音量がでていませんでした。
楽団の方は男性が多いのには驚きました。そして平均年齢もかなり高そうです。聴衆はというとこれはもう「老人」がほとんどでした。若い人はほんの少し。演奏する側も聞く側も高齢です。若い人の間でのクラシック音楽人気は非常に低そうです。
仕事でインドに来ていますが、こうした演奏会などで、外国の方と同じ趣味を共有できるという感覚はうれしいです。外国がとても身近に感じられるのです。聴衆の特徴でもうひとつ。外国人がほとんどいませんでした。コロンボ首都なので外交関係者が多かったのでしょう、演奏会には沢山の外国人の方が来ていました。日本人が他にいるかなと探しましたがいませんでした。
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