インドの人達は英語に対して特別な気持ちを持っているようです。市内を流しているタクシーの運転手はほとんど英語を話しませんが、ホテルで雇い上げるレンタカーの運転手は英語を話ます。先日、バンガロー出張の飛行場までの車の運ちゃんは、何回も自分の英語が「上手かどうか」を聞くのでした。彼は英語が話せるおかげで、外人の固定客を持っているのです。
スリランカでの生活では正直言って「スリランカ英語」に少し慣れることができました。スリランカの人達は独特の発音、イントネーションが特徴です。でも、インドに来て見るといろいろな英語に出会うというのが正直な感想です。
スリランカ英語と同じような英語から、すごく上品な英国式の英語、そして少し巻き舌のアメリカ式、そしてシンガポール英語に代表される東南アジア英語です。そして、ここが大事なのですが、色々な英語を話す人々の間で、当然意思疎通は図られていますが、インドの人達は、より洗練された英語を話せるようになりたいと考えているらしいことです。
人間関係はとても複雑です、特に根深いカースト制度を持つインドでは、特に気を使うみたいです。そればかりでなく、インドの人達はとても他人に気を使います。相手を考えた英語を大切にするのではないかと思われます。
正直いって、スリランカでは、周りの雰囲気もあって、あまり洗練された表現を勉強しませんでした。宿舎に帰れば、タミール語、シンハラ語の達者なメイドとお互いにブロークンな英語で話していたのでした。
ただ意思疎通だけの手段ではない、もう少し次元の違うコミュニケーション手段として考えてみる必要がありそうです。インドに来て見て、自分の英語をもう少しブラシュアップしないとまずいなと思い始めました。
一方、今後のインドのことを考えると、少し分からないことがあります。それは「アメリカ」の存在が大きいということです。アメリカのITの大企業がインドに進出していますし、インド人がアメリカでMBAをとって帰ってくる例は相当多いようです。
インドでまで「アメリカ式英語」を聞きたくない感じがします。イギリス植民地時代の古い建物が沢山残る「ムンバイ」において、綺麗なブリティッシュイングリッシュを話す人の数が増えていく事を期待したいです。
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