| 2004年07月27日(火) |
バンガロール出張、バンガロールクラブ |
日帰りでインド南部の「バンガロール」に行ってきました。目的はバンガロールに住んでいるITコンサルタントの「T」さんに会うためです。バンガロールはインドのシリコンヴァレーとも呼ばれていて、ITカンパニーが集積しているのです。
Tさんは元々薬品関係の仕事についていて、その後IT関係のコンサルタントを始めた方で、急成長するインドIT産業の中で活躍しているのです。伝統のある財閥の力が強いことに加えて、欧米企業の進出が著しく、またアメリカで勉強してきた若い技術者が「ベンチャー」を立ち上げるというように、インドには様々なプレイヤーがいるのです。インドのビジネスを考えるのは、まず人と合うことが大切だと思っています。
さて、ムンバイ−バンガロール間の飛行機便ですが、「JetAirways」という飛行機会社が頻繁に飛んでいます。今回の日程は以下のとおりでした。
ムンバイ (10時20分)−バンガロール(11時55分) 9W443便 バンガロール(22時30分)−ムンバイ (0時5分) 9W9442便
ムンバイは、デリーとバンガロールという日系企業の集中している都市へのアクセスがよく、日帰出張が可能なことを体験しました。出入国審査がないので飛行場に30分前に着いていれば飛行に乗れるのです。ホテルを8時に出ると、9時過ぎにはムンバイのサンタクルズという国内線の空港に着きました。
ムンバイの空港は市内からかなり離れているので、市内からどれくらい時間がかかるのか把握しておく必要があります。「モンスーン」時期で雨が降っていることに加え、丁度学校への通学時間のため、途中の道は大変混雑していました。
なぜ通学時間帯に混雑するかというと、有名な私立学校には子供を車で送っている親が多いし、それほど裕福でない親達は、グループでバンを雇って子供を学校まで送るのです。有名学校の前は車が集中することになるのです。なぜ、私立の有名学校が良いかというと、低学年からキチンとした「英語」を教育するからだそうです。貧しい人達でも英語が出来れば職に見つけるチャンスが増えるし、流暢な英語が出来ることは自慢のひとつでもあるのです。
バンガロールでは、ニューデリーから日本に帰る途中の「M」さんと合流しました。実は「M」さんの紹介でITコンサルタント氏と面会することになったのです。オベロイホテルでゆっくり昼食を取ったのですが、「M」さんといろいろ話すことができました。
びっくりしたことに、「M」さんは私と同郷で長野県出身だったのです。私が長野の上田に勤務していた当時、「M」さん諏訪にいたそうです。そのころどこかであってりるかも知れません。「M」さんはその後ロンドンに勤務されました。「M」さんが大の音楽好きということも知りました。非常にうらやましいことに、「M」さんロンドンを基点にして、ヨーロッパの有名な音楽祭やコンサートに出かけたのだそうです。そういうことは、スリランカでは経験できません。インドでも無理でしょう。
さて、ITコンサルタント「T」さんのオフィスにお邪魔してお話を伺った後、すぐ近くの「バンガロールクラブ」というところに立ち寄り、Tさんの自宅で夕食をご馳走になりました。
「バンガロールクラブ」はイギリス統治時代の1864年創立といいますから、140年前の建物です。非常に立派です。インドの人達はイギリス人の良いところはキチンと真似して大事にしています。丁度この日、クリケットアジアカップのインド対パキスタンが行われていて、どこのテレビも人だかりでした。
このクラブにはプールやテニスコートや子供の遊び場があって、夕方でも家族連れで賑わっていました。もちろレストラン、バーやちょっとした集会室がたくさんあるようです。
このクラブの「名物」は若き日のチャーチルが騎兵隊員としてバンガロールに居て、彼の未払いの請求書(1901年)が残っているということです。その請求書は最近償却されたのだそうです。
「T」さんの家は街の中のマンションでした。とても美味しいインド料理をいただきました。ムンバイ行きの最終飛行機は結構混んでいました。出発直前の機長の挨拶で、クリケットのインド−パキスタン戦でインドが勝利した旨アナウンスされ、機内は一時歓呼で多騒ぎになりました。その後離陸するとすぐに眠ってしまいました。
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