KENの日記
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2004年07月25日(日) 雨の日曜日、サイレントチェロ

きょうの日曜日は一日中雨が降っていました。ホテルの部屋の温度は25度くらいでとても涼しいのです。日本は夏休み最初の日曜日で相変わらずの暑さであったようですね。


モンスーンの時期は観光客が減るので、航空運賃とかホテルの宿泊代が安くなるのです。でも雨では観光の楽しみは台無しになってしまうので、実際は観光の閑散期のようです。しかし、ホテルの前のマリンドライブは地元の人達で賑わっています。


観光客ではないですが雨に日曜日にホテルで何をするのか。今回はそうした対策に万全を期してきたのでした。それは「サイレントチェロ」です。実はヤマハが比較的安いタイプの「サイレントチェロ」を一年前くらい前に出したことを知って早速購入し、今回機内持込でムンバイまで持ってきたのです。


ヤマハの最新のサイレントチェロの「SVC50」は、これまでのタイプより小さく収納できるのです。チェロを演奏するための弦・指版はありますが、共鳴箱はありません。その代わりに、ハイポジションの演奏で左手で本物の感触を得るため、共鳴箱の一部が取り付けられています。さらに、共鳴箱の胸に当たる部分と、両足で支える部分が取り外しできる形で取り付けられるのです。


持ち運ぶ時には部品を全てはずしゴルフバックくらいの大きさになるのです。成田のカウンターではシンガポール航空の日本人の受け付けの方が、大分心配してくれました。まず、成田−シンガポールは何とかなっても、シンガポール−ムンバイ間は持ち込み禁止になるのでないか・・・等。


まず、シンガポールまではジャンボなのでOK。ファーストクラスの大きな収納戸棚に入れてくれました。さて、シンガポール−ムンバイのジャンボより少し小さい飛行機(747)ですが、これもOK。なにせ、普通のインド人乗客の荷物は大変な量なのです。普段からそういう客に慣れている空港職員は、すんなりOKしてくれました。


このサイレンとチェロの音は、電気的に増幅された音をヘッドホンで聞くことになっています。さすがに共鳴箱に共鳴する振動の快感はありませんが、それでも自分の発生させる音を増幅しているので、音の良し悪しは奏者次第と言うことになっています。


共鳴箱がなくとも、演奏するとそれなりの音がしますが、本物のチェロに弱音器をつけた音よりは小さい感じです。従って、夜の練習とか出先のホテルで練習するには持って来いです。


SVC50には「弓」は付属していません。従来の弓で済まそうかともおもったのですが、弓のないチェロ本体を置いておいても仕方がないので、奮発して「弓」も購入しました。アメリカ製のカーボンファイバー製です。カーボンファイバーは品質が安定しているし上部なのだそうです。随分進歩しているものです。


これによって雨の日曜日も完璧です。前の旅行の時にはシンガポールで「ヨーヨー」を買って来て、気分を紛らせていたのですが、今回は格段に気分がいいのです。これで美味しい日本食があったら文句が出ないのですが。


(追伸)ホテルの部屋でNHKの海外放送を見ることが出来ます。日曜の夕方「新撰組」をやるのかと楽しみしていると「経済最前線」をやっていて「新撰組」はなし。NHKは海外放送(無料版)の番組をもう少し改善すべきです。




Ken [MAIL] [HOMEPAGE]

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