KENの日記
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2004年05月15日(土) 再びインド出張

来週の月曜日からインドに出張です。前回は始めてのムンバイだったので少し緊張しましたが、今回は二回目なので少し余裕があります。ホテルまでついてしまえばいいのですが、夜中に見知らぬ空港でうろうろするのは非常に心細いものです。


さて、日本も暑くなってきましたが、この5月・6月はインドでもっとも暑い時期なのです。デリーなど内陸では40度を越す日がざらにあるということです。でも日本のように湿気がないので日光を避ければ過ごせるのです。室内の天井の送風機だけでも、結構涼しく感じるのです。でも帽子は必須です。


ところでインドの総選挙の結果が昨日明らかになりました。4月の下旬から五月雨式に投票が行われ、昨日一斉開票の結果が明らかになったのです。今回与党のBJP(インド人民党)が破れ、野党であったインド国民会議派が過半数は行かないものの最大議席を確保し、連立政権を作ることになりそうです。


この国民会議派はネルー、ネルーの娘のインディラ・ガンジー、その息子のラジブ・ガンジーと代々首相を輩出してきた伝統ある政党なのです。この政党は社会民主主義を標榜し、社会主義的な政策を採ったため、前々回の選挙でバジパイ率いるBJPが効率を重視した産業政策を押し出し、政権を奪取したのでした。


しかし「BJP」の産業政策が地方と中央との経済格差、人々の間の所得格差を拡大してしてしまい、効率中心の産業政策に批判されたという観測がなされています。スリランカの総選挙においても与党が負けました。すべてではないにしろ、産業政策によるそうした不平等への不満が背景にはったことは否めません。発展途上国の産業育成政策の難しさを痛感します。


しかし政権が変わってもインドの潜在的な成長力は大変なものがありますし、経済界は政治とは一定の距離をとっているので大丈夫です。選挙明けのムンバイがどんな様子か楽しみです。




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