ひょんなことから今晩夕食に招待されてしまいました。これを説明するにはコロンボ在住の「IMAI」さんを紹介する必要があります。
彼女は現在「アルテックランカ」というコロンボのソフトウエア会社のCEOをしています。彼女のスリランカとの関係はJICAの青年協力隊から始まります。その後NTTに就職してNTTスリランカプロジェクトに参加し、再びスリランカで暮らしました。シンハラ語と英語が堪能なのでプロジェクトでは大変重宝されたのは勿論です。その後彼女は日本勤務となり、日本の私所属の事業部に配属になりました。ところが彼女はソフトウエア会社をスリランカに設立するということでスカウトされ、NTTを退職して再びコロンボに来たのです。その後私がスリランカ勤務となったことでこちらでお世話になっている次第。スリランカには「IMAI」さんみたいにスリランカに惚れ込んだ人が沢山いらっしゃいます。
で、本題ですが、金曜日に新規電話架設の件でお客様と対応したのです。実はその方の住居は新規に譲り受けた住居なのですが、前の持ち主が電話料金を滞納していたためブラックリストに登録されており、電話を新規架設することができなかったのです。私のところに相談が持ち込まれたので、日本流の「善意の第三者の権利」的な説明でなんとか社内を説得したという次第。その方が住居の権利書等をもって私のオフィスまで来てくれました。ところが見知らぬ東洋人風な女性を連れています。
権利書等を私の秘書の方にチェックしてもらっていたところ、この東洋人風の女性(実はタイの方でした)が、「IMAI」という日本人を知らないかというのです。「ジュネーブでいっしょだった」とか、「日本に行った時に連絡が取れなかった」とかいうのです。SLTの日本人に料金苦情を持ち込むので、ひょっとして「IMAI」女史の消息がわからないかと思って着いてきたようです。
「IMAI」さんなら私の友人でコロンボに居る旨を話、私の携帯で「IMAI」女史を呼び出してあげると、何年か振りの再会のようで、急遽「IMAI」さんと急遽有御飯を食べる話になったようです。そしてついでに私もご一緒することになりました。
後でわかったことですが、「IMAI」女史との最初の出会いは「SLT時代」に料金誤請求の対応だったとか。今回の私の場合と全く同じです。そして彼女がジュネーブに出張したときにジュネーブで一緒だったとか。実はこの東洋人の女性の父親という人がジュネーブに家があり、「IMAI」さんはそこに泊めてもらったのだとか。話はどんどん広がりました。
ということで、二晩続いて有御飯外食。「IMAI」女史を拾ってタイ人の彼女のマンションに行きました。実は彼女の父親(義理の)は国際赤十字の仕事をしていてジュネーブとコロンボを往復している由(かなりの幹部みたいです)。スリランカのタミール人の法律の世界では有名な人みたいです。「法律」繋がりで電話架設苦情の元検察庁副長官氏(途中退席)、そして友人のジャフナの女性弁護士も夕食を共にしました。
ジャフナの図書館が燃えてしまったこととか、ここしばらくはジャフナで裁判が開かれないとか、いろいろお話をお伺いしました。もちろんSLTに対する辛口のコメントも頂きました。実を言うと、タミール人の方との話はとても面白いのです。コロンボでは他に味わえないような「誠実さ」とか「裏表のない率直さ」を感ずるのです。正直言って、私と同じく彼らが和平交渉の行く末に楽観的でないので、少し心配になりました。
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