今日土曜日はレッスンが急遽中止になってしまったので、午後から釣りに出かけました。といってもはじめから魚を釣ろうという気持ちよりは、郊外の海でボケっとしようかという感じです。メードを頼んでいるシータの親友がコロンボ南のワッドゥワに住んでいて遭いに行くということなので、丁度そこが釣ポイントでもあることから、車で一緒に行くことにしました。
今日は「釣り」の話はしません。 シータの親友というのは相当貧しい家庭の人でさらに身体障害者なのです。シータの家も山の中で電気が行ってなくて結構苦しい家庭事情なのですが、彼女が同情するくらいだから大変だろうなと想像していきました。
ワッドゥアはコロンボ南部約20Kmくらいのところにあります。海辺はところどころリゾートホテルが建設されています。彼女の友人の家は浜辺の椰子の林の中にありました。まわりには同じような小さな家(材木と椰子の皮で作られています)が並んでいます。もちろん電気はありません。井戸で水を汲んでいました。一家総出で私を歓迎してくれました。動物がすごいです。やぎの一家(10匹以上)と犬、鶏、猫みんな家族です。ちかくに子豚が走り回っていましたがこれは隣の住人のようです。
彼女の友人は足が不自由で松葉杖と車椅子での生活ですが、とても明るくかわいらしい方でした。友達の友達は友達です。シータがこの友人の家にしばしば泊まってくるので、どうやって寝ているのか聞いたら、彼女の寝床でくっ付いて寝るのだそうです。友達との関係もそこまで行くとすごいです。
正直いって彼等は私がどう見たのか非常に不安でした。別世界の人間であるに違いありません。実際私の一食分の食事代で家族全員どれくらい食べていけるか計算するのは怖いです。こんの気持ちを和らげてくれたのは彼等の明るさであり、帰り際に出くわした夕餉の喧騒でした。電気がないからでしょうが、隣近所の子供たちも大人たちも動物も、夕食を控えて外に出てくつろいでいました。道は大混雑です。でもそこには何とも言えない懐かしさがありました。
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