言葉の杜 Diary

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                          琴 音


2006年07月15日(土) ≪夏休み 第二弾≫歌舞伎&築地

本日はたつさん親子と歌舞伎である。
しかも着物(浴衣)で行くのだ。

娘は先日おばあちゃんが勢いで(笑)作ってくれた紺の浴衣。
私もよく祖母が仕立ててくれたもんだが、こんなに高いのは作ってもらったことがないよ!というほどのもの。
最初は出来上がりが今日のはずだったのだが、15日に着たい、と言ったら早めに仕上げてくれたのだ。
しかも家までお届け。
さすが地元の染物屋さん。

前日は遅くまで花火で盛り上がってしまい、当日になって袖の調節と半襟をつける私。
結局時間がなくなって、しかも姿見もないもんだからお太鼓を母に仕上げてもらってしまった。
あぁ、この人、そう言えば結びが甘いんだっけ。
「夏に着物なんか着ないし〜」と全然道具がなかった私だが、祖母の残した物の中に夏用のレース仕立ての長襦袢と絽の半襟があったのだ。
そしてこれまたほとんど記憶がなかったが、単の名古屋を自分で買っていた。

娘の浴衣は自分サイズに仕立ててあるし、子どもだから紐も縫い付けてあって着るのが簡単。
でもね「中学生まで切られる仕立て」だからお端折りがたーっぷりでその分かなり暑かった模様。

とにかくダッシュで着付けをし、駅まで走り、乗り換えも走り・・・。
地下鉄の駅の階段で「裾を踏まないようにね」と言われたら、両裾を両手で持ち上げ岡引のような格好で駆け上がり「そ、それは勘弁!」と言われる娘。
座る時には膝頭をつけるのは当然、袂の置き方までいちいち小うるさい母。

かなり急いだのだがやはり間に合わず、チケットを受け付けに預けてもらう。
そしてたぶん5分くらい頭を見損ねたが、解説や研修生さんの様子も見せてもらえて本編への期待が高まる。
今日のストーリーは今までで一番わかりやすい、単純な?仇討ちだからね。
果たして娘達の本日の突っ込みどころは?などと邪まなことも思いつつ鑑賞。

私が面白いと思ったのは、いきなり「あなたの親にしてくれ」と頼むお幸。
人間、そんなことを思うのだろうか?
えー、例えば亀ちゃんとかを見て「この子の親になりたかった」という感じ?
あり得ない〜。
こんな家に生まれてみたかった、とか、こんな人がお父さんだったら、みたいなことは思うかもしれないけど、この人の親になりたいはないなー。
また、親にするのしないののやりとりとか、金子を投げ合うところとか、本当におかしかったわ。

お楽しみの子どもの感想はというと「この後の敵討ちのシーンが見たかった」だそうな。
そこまでやらないのがいいところなんですよ。
でも子どもにしてみればそこがクライマックス!ということらしく、そのシーンが出てこないことが不思議かつ不満らしい。
ではぜひそのあたりの脚本でも夏休みの自由研究として書いてみたらどうでしょう。

終わると見事なほどの大雨。
にもかかわらずこちらは4人が着物。
こんな姿で帰れるはずもなく、下の喫茶室へ移動。
のんびりお茶をする間に雨は上がり一安心。

でも安心できないのが子どものお腹。
時間も時間だけに「何か食べたい攻撃」。
たつさんがチケットの引き取りに築地へ行くので、それなら築地でお寿司を食べましょうと提案。
前回は車で行ったので果たして地下鉄で無事にお店にたどり着けるのかかなり不安だったが、地上に出たら何てことなくお店を発見できた。
築地の場外には回転寿司価格で美味しいおすしを食べさせてくれるお店がたくさんあるのだ。

あまりの暑さで比較検討する気力がなかったため、一番最初に目に付いた「すし一番」というところに入る。
カウンターに座り、板前さんに初めはドキドキしながら、中盤からは遠慮なく注文する子ども達。
はるかくんは「明日の朝起きたらきっとアナゴになってるから!」と言われるくらいアナゴを堪能。
みらいちゃんはウニにチャレンジしていた。
うちの娘は相変わらずマグロ、甘エビ。
着物で苦しいと言っていたので大して食べられないのかと思っていたが、それとこれとは話は別らしく、子ども達はよく食べた。
特にはるかくんは(着物じゃなかったけど)さすが男の子!という食べっぷりだった。

まだまだ「着物で一緒に歩きたい」モードの娘は、会館までみらいちゃんと連れ立って歩き、行き交う人に「可愛いわね〜」と言ってもらいご満悦。
・・・花火大会でもないのに浴衣姿の子どもが連れ立って歩いているのはいくら築地でも目立ちます(笑)。
会館では、娘は子ども歌舞伎のご父兄の方に歌舞伎教室のパンフレットを披露し、私は子ども歌舞伎の雰囲気にちょっと触れ、なかなか面白かった。

ここからの地下鉄は別なので、たつさん達とお別れし駅へ。
曲がるべき信号が赤だったので、もう一駅先を目指し、途中で海苔とお椀を買う。

家に着くと、それはもう浴衣は汗でしっとり。
浴衣どころか帯揚げも。
ここはやはり染物やさんのアドバイス通り「来たらすぐに洗濯機で水洗い」を実行。
ついでにこれも大丈夫か?と絹の帯揚げと伊達締めもこちらはさすがに手でだけど水洗いをしてしまった。
えぇ、さすがにプロのアドバイス。
何の問題もなかったわ。

というわけで、本日も充実した一日でありました。
たつさん、どもうありがとう。


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