まさにそんな感じ・・ ベルバラってイリュージョン? 舞台から溢れんばかりの薔薇とピンクとフリルと愛! 臆面もないそうした要素を普段なら苦笑いしてしまうんですが 芸術性?そんな気取りも吹き飛ばす有無を言わさぬ力がそこにあったのです。
本来、ベルバラってフェルゼンとマリーアントワネットがあってこそ、と思うのですが もう既にオスカル編でいいじゃないか、これぞベルバラ!という気がするのです。 (マリー・アントワネット生誕250周年といいつつ出ないのもご愛嬌)
女の癖に、女だからこそ〜というオスカルについて回る評価。 原作・舞台・アニメと何度も見てきたくせに 昨日、初めて深くオスカルの人生とその生き方をわかった気がしました。 それってやっぱり私も「女の癖に」がんばっているからなのかもしれません。 現代に生きる私ですら、この「女だから」「女の癖に」は折に触れて感じます。 ベルバラが舞台になったフランスでの女性の生き方に思いを馳せてしまいました。 (フランスといえば、ジョルジュ・サンド、マリー・キュリー、シャネルなどの新しい時代の 女性の生き方の先端を行っていた人のことが思い出されます。) なんだかえらく、ベルバラに圧倒されてしまったのです。
意外も意外、予想外に、朝海ひかるさんのオスカルに説得力があったと言えましょう。 男でも女でもない両性具有的人物は宝塚が1番だと思っていたけど それでも今までみたオスカルでは納得したことはなかった。 (テレビ放送のない、役代わりの短い期間はほとんど見ていません。贔屓の涼風さんでも外見はいいのですが、その私のオスカル像ではなかった) それが、彼女のオスカルには外見ともに、ぐいぐい引き込まれてしまって、ただただ驚くのでした。 もちろん脇を固めたアンドレ、ジェローデル、アランなどの力も大きかったと思います。 一緒に行った友人は他のアンドレの時も見ているけど、今日のは特によかったと言っていましたし、 オスカルのアンドレに対する気持ちが特によく伝わってきました。
アンドレて人物はかなり不自然なセリフ、役回りですが、今までで1番納得して見れたと思う。 でも、アンドレってやっぱり不思議なキャラなんだな〜ここでそれを書き出したら長くなるんですが まあ、結局アンドレというキャラは女性が作り上げた男性の理想像の一部分なんですよね。 現実にはこんな都合のよい男性はいないと思ってしまうんです。 自分より全てにおいて上の女性を愛する男って稀有だと思う。 それに、幼馴染で男の子同士で育った間柄で、女性として愛するようになるのも結構、説得力が薄いような。 原作読み直したらわかるかな〜? そういう意味で、アンドレってオスカルよりもありえないキャラって気がします。 そういう恋人たちを描くのは少女漫画だから、それを三次元化してOKなのは宝塚というのは当たり前かもしれない。
ここまで褒めておいてなんですが、このベルバラにも欠点は沢山あるのです〜 まず第一部のベルナールとロザリー。ジャルジェ一家の場面がなが〜い。 歴史背景と人物相関図を説明しなくてはならないので、仕方ないのでしょうが・・ そしてベルバラが上演されるたびに、〜編とか設定とか変わって行くのは その組のメンバーの力関係にも寄るに違いなく、またそれによって キャラクターの増減や場面の増減があり、それもまた楽しみの1つではあります。
今回は娘役トップの扱いが軽くならないようにと頑張った努力の跡が見られて大変そうでした。 舞風さんはとっても可愛いロザリーでしたが、オスカルとの繋がりを強調するための場面が多いのですが なかなか微妙な場面でした。 オスカルを愛しているとハッキリとセリフで態度で出しているのですよ。
これはヅカファンが男役スターに熱い思いを向けている図式と同列と見て、自然に見てもいいはずが 舞台でこう出されると、なんだかドキドキしましたよ(苦笑)居心地悪いというか。 本当に人間の感性ってわからないものですねえ〜 でもでも、ここでもロザリーを可愛く思っているオスカルの演技がよかったな〜なんて思えてしまうのです。 素晴らしき朝海オスカル!
もう絶対見てみて!とお勧めしたい舞台なのでした。
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