| 2002年11月14日(木) |
良いことと悪いことは裏表 |
そんな事をつきつめて考えさせてくれる本を読んでいる。
「悪なんて知らないと猫は言う 悪とヒトの優雅な哲学 」左近司祥子/著 講談社
この話を最初に読んだのは講談社の「本」での連載だった。 毎号楽しみに呼んでいたのは、プラトンやアリストテレスなどの古代ギリシャの哲学者の話を引用しながら 同時に作者が可愛がっている猫たちが次々に登場して、重要な話に一役買っているのが、非日常と日常をいったりきたりして楽しめるのでした。
この方の本はこれが初めてでその背後とか全然知らなかったけど あとで調べたら、超というか類にない猫好き。好きという域を越えている。 猫に薬を飲ませようとして、指をがぶりとやられて、その後に次々起こる不幸=悪まで 話になぞらえて、その捉え方の違いを解いている。 その猫たちへのハンパでない愛情が「猫に悪気があるわけでなし。」という結論というか当たり前のキメセリフでこちらのごちゃごちゃになった頭にストンと入る。 でもまた読み進むと、ごちゃ〜〜として、そして猫が登場。 いいタイミングなのだ。 悪気が無かったら悪ではないのか、そもそも善とはなんなのか。 じっくりと果てしない古代から現代とそして猫たちをお供に考える時間をくれる 私にとっては実にありがたい本なのです。 質問に誰かに答えてもらおうなんて考えてはいけない! 猫たちの瞳がそういっている・・なんて勝手に解釈するのが楽しい時間。 善と悪の話なんて堅苦しいような、現代においてはおおよそ受け入れてもらえなさそうな話題。 でも心の底で誰もが気にしている事なので、ひそかにこんな本を読んで自分だけで納得するのが良いコースかもしれません。
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