痴漢・変質者2

第二弾です。なんか、ちょっと楽しいし。
彼らのように人間臭キツイ人の事書くのって面白い(笑)

さて、今日は、プロフィールとかにも書いていたが、インパクト大な変態の事。

私は、小学校1年生から、高校2年位まで、ガールスカウトに通っていた。ガールスカウトは、ボーイスカウトの女の子版。ボーイスカウトは制服可愛いんだけど、ガールスカウトはイマイチで、中学校あたりから、その制服がちょっぴり嫌いだったんだけど、習い事が、いつも続かない私にしては、長い間がんばって行ってた。
小学校高学年か、中学生くらいの時、私は、大阪の御堂筋パレードに参加した。旗を持って、ただただ歩くだけだけど、大阪では結構有名なパレードだったので、ちょっと嬉しかった。
無事パレードも終わり、一度、集会所に集合して、解散となった。集会所は、家から一駅の所にあり、私はいつも自転車で通っていた。その日も自転車で、家路に着いていた時だ。
「すいません」
と、30〜40位のおじさんに話しかけられた。
「はい?」
自転車を止める。
「あの、ガールスカウトの方ですよね。」
「はい」
「やっぱり。今日、TVでパレード見ましたよ。それで、あの、娘もガールスカウトに入れたいんですけど、場所教えてくれませんか?」
「あぁ、えっと、○○○って知ってます?」
「えーっと、○○の?」
「そうです。そこで、日曜日に集会をしている事が多いので、そちらに来ていただいたら・・・」
「そうですか。・・・あの・・・キャンプ行ったりするんですよね。」
「え?えぇ、夏休みに。」
「川に入ったりします?」
「え、はい。」
「あのー・・・ちょっと、こっちきてくれるかな?」
男は、傍にあった室内駐車場を指した。私は、警戒して、
「え?そこですか?いや、自転車なんで・・・」
と、理由にならない理由でやんわり断った。ところが、男は引き下がらなかった。
「じゃ、自転車ちょっとおいて・・・」
男は逃がすまいとするかのように、私の自転車のハンドルを掴んだ。まだ子供だった私は、断るに断れず、言われるまま自転車をそこにおいて、駐車場に入った。大丈夫。ここは人は少ないけど、商店街だし、危なくなってもなんとかなる。向こうは歩きだし、こっちは自転車だから、なんかあったら速攻で逃げよう。そう思いながら。
駐車場は、明かりとりがほとんどなく、昼間だと言うのに薄暗く、私の不安な気持ちはますます膨らんだ。
男は、外から見えないところに私を連れて行って、言った。
「いや、さっき川に入るって言ってたでしょ?おじさん、お医者さんなんだけど(と、胸ポケットをさぐる)、あ・・・お医者さんの証明書忘れてきちゃった。まあ、医者なんだけど、川に入ったりするとね、ギョウチュウついちゃったりするんよ。ガールスカウトで、そう言う検査とか、してる?」
私は首を横に振った。どう考えても怪しい。すると、男は、私が不審がって、もう逃げようとするのを悟ったのか、用件を切り出してきた。
「あの〜・・・お尻出して。」
「え!?」
怖い。怖い怖い。
「いや、あのね、蟲ついてたら困るでしょ?おじさん、調べてあげようと思って。」
何故今ここで!?どう考えてもおかしい。逃げよう。
「いや、あの、学校とかで検査ありますから結構です!」
私はそう言って、慌てて外にでて、自転車に飛び乗った。そしてそのまま振り向かないで逃げた。
未遂で済んで良かった。
ところが。
後日、ガールスカウトの集会日に、その男は本当に娘をつれて来たのだ。
「ほんとにきた・・・(汗)」
私は、男に気づかれないよう、男の横を通って集会所に入った。
リーダー(先生みたいな人)と話す男は、朗らかで、優しい父親そのものだった。
娘は、うちに入団する事になった。まぁ、親が参加するような事はほとんどないので、その後、男は見かけなかったが。

「あの人は、本当に、医者なんだろうか。あのとき、本当に親切心で言ったんだろうか」

・・・未だにそれは謎のままです。
2002年07月22日(月)

宝物 / リカ

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