例えば、きょう。
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2015年04月18日(土) 一週間経って、改めて

ども、セツカです。

さて早いもので滝沢歌舞伎鑑賞から早一週間。
前回の鑑賞直後の日記は「みっくんって実在するんだよ…!!」という興奮を書いたが、一週間経って改めて、初めて見たジャニーズの舞台を文字にしたいなぁということで書いてみよう…と思っている。
もちろん一週間経っているので記憶にはあやふやな部分が多く(なんなら鑑賞直後すらあやふやだった)、結局詳細な内容というよりはざっくりとした雰囲気などになるのでは…それって書く意味あるのか…という不安もあるが、とりあえず初めて見る。

4月11日土曜日。
新橋演舞場「滝沢歌舞伎」夜公演。
初めてジャニーズの皆さんが作る「舞台」を観に行ってきた。

ここ数年、舞台鑑賞を趣味の一つとしてきた私だが、ジャニーズの皆さんが作る舞台を観に行くのは初めのこと。
映像作品としても見たことがあるのはジャニーズWESTのメンバーが発表された「なにわ侍 ハローTOKYO」のみ。
キスマイを中心にコンサート作品や新曲CD等は出来るだけ集めているものの、プレゾン・ドリボ・ショック・滝沢演舞場、歌舞伎・少年たちといった舞台の映像作品を私は入手できずにいる。現在進行形で。
これは約半年というファン歴の中で限りある時間とお金の使い道として「歌って踊る」アイドルの姿を優先順位の中で上位に置いてきたため、と思っている。
そんな優先順位上位の「歌って踊る」彼等の作品をほぼ手中に収め、第二段階としてエンターテイナーとしての彼等に使うお金と時間が生まれ始めたのは年が明けた頃。
私は遂に現場に行く、というお茶の間から一歩を踏み出し始めたのだ。

一番最初の現場は年始の「キスマイ福袋」だったわけだが、それまで私が足を運んでいた現場とのシステムの違いに最初は戸惑った。
なんだよ先払いって。しかもとれない場合は返金って。
まさかの先払いシステム。しかも取扱いはゆうちょの払込みのみ。
なんてアナログ…!
この平成も27年を過ぎた現代において「紙」での申し込みはなかなかの衝撃だった。
そして当落確認は電話。なんて…なんてアナログなんだ…!!

しかもそれはコンサートだけではなく、舞台作品でも同様であった。
これまで通っていた舞台では各種先行受付はあったが、もちろんお金を払うのは当選後。
そんな先行申し込みはインターネットからボタンをワンクリック。当落確認ももちろんネットから。
それが一転、あの青い紙を書き先払いでお金を振り込まなければならない。
電話で当落を確認しなければならない。

そもそも彼等の舞台はコンサート同様、内輪で消費されることが多いように感じる。
外部の舞台に例外はあるため一概には言えないが、プレイガイド販売があっても電話販売のみの場合が多く、現在一般的にポピュラーな販売方法であるインターネットで申し込むことができない作品が多い。
座席を選ぶなんてもっての外。
そんな面倒な手段を踏んでもチケットをとれるかはわからない。
ファンですら手に入れるのが困難なチケットが一般の人に回ることはほとんどない、とうことなのだろう。

だから、なのだろうか。
今回鑑賞した滝沢歌舞伎はファンを意識した内容になっていたように感じる。
次々と衣装を替え、場面を替え、歌い、踊り、アクションで魅せ、パフォーマンスで魅せる。
「歌舞伎」と名は付くものの物語としての芝居はほとんどなく、私の印象は「ショー」であった。
根本が「アイドル」である彼らが本職を活かしつつ、魅せてくれるショー。
今までに見た中では太一くん(というか朱雀)の原点進化に近い。
しっとりと魅せるところは魅せ、盛り上がるところは観客も含めみんなが楽しむ。
次々に替わる展開にドキドキし一生懸命楽しみつつも、もっと見たい、もっと深く掘り下げられたものを見たいという欲が生まれたのも事実だ。

特に最後の義経記。
突然始まってアクションシーンは、過去の公演を見てきたファンにとってはたまらないシーンであっただろう。
実際Twitter等では「義経が見れて良かった!」というつぶやきを目にすることが多かった。
だが今回が初参加の私は「一体何が始まったの?」という戸惑いが隠せなかった。
義経記であること、そしてこれが義経や弁慶の最後の戦いであることはなんとなく感じ取れた。
それは衣装による効果が大きい。わかりやすい義経・弁慶の衣装。
その2人が追い詰められているという状況は彼らが戦っているのは恐らく平家ではなく、頼朝派の追手であると思わせてくれた。
ただ、2人以外がわからない。
北山くん・薮くんはいったい誰であったのか。
北山くんが義経の敵であったこと、薮くんが義経の味方であったことは読み取れたが、果たして誰だったのか。
公演後、北山くんが景時、薮くんが三郎であったというつぶやきを見かけたが、果たしてそれが本当なのかも実はわかっていない。
最後の最後で予習不足が露呈することとなった。

今回、初めて鑑賞した滝沢歌舞伎。
印象としては「アラカルト」のような公演。
美味しいところを少しずつ。メインはあるものの、ボリュームは控えめ。
そのメインが凄く良かったので、次はもっとボリュームもったメインを楽しみたい。
そんな公演であった。

帰宅後パンフレットを読み、こうした流れは今年のみで今までの公演では二部がお芝居であることを知りなんとなくほっとした。
今回も楽しかったれど、次はがっつりお芝居を見たい。

きっとこの願望はいつか叶う。
その舞台を彼らが用意し続けてくれるから。

その時私は今よりももっと楽しめるだろう。
正直面倒な払込にもきっと慣れる日が来るだろう。
いつか、それが私にとって当たり前になるのかもしれない。

だからこそお茶の間からの新しい一歩を踏み出すきっかけの作品として、戸惑いや喜びを含め忘れたくない。
そのために興奮や喜びだけではなく、こうして文字にしてみた。


セツカ |MAIL