やはり、涙なくして読むことができなかった。クリスマスに家に帰れなくて落ち込むマルチン。正義先生の計らいによって、クリスマスに家に帰れることになったマルチン。マルチンと両親のクリスマスの風景。
ウリーが勇気を示すために、高いところから飛び降りる件も、ぐっと来る。
そのあと、無作為抽出で本棚から選んだ、レオ・レオーニの『平行植物』(筑摩文庫)を読了。
真面目な顔して、もっともらしく大嘘ついているのが楽しい本だ。あれだけの植物誌をでっち上げるのも、凄いことだなあ。
森の角砂糖バサミの分布状況が、碁の有名な対局状況とそっくり、なんて云うのは結構脱力ものよ。
もう随分前に読んだことで記憶が定かではないけれど、自殺する前の芥川龍之介と思しき人物が登場する作品があったと思ったのだけど、なんだったろうか。
たしか主人公が少年で、彼の視点で書かれていたから(芥川は、少年の友人の父親だったような)、どこかで長野まゆみだとインプットされてしまったか。いろいろな雑多な記憶がミクスチャされてしまっているのかも。
一平ちゃん夜店のやきそば