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2004年02月28日(土)
ナサニエル・ホーソン 『緋文字』

今月の読書会の課題だった、ホーソン(またはホーソーン)の『緋文字』をやっと読み終えた。以前にも書いたが、訳が小難しくて、ちゃんと読んでいるんだけれど頭に入ってこないという状態で、表面だけを読んだという感じ。何か深いことを言っているんだろうし、またそれを感じなくてはいけないのだろうが、読み終えたというだけで、もういいという感じになっている。

さて、この冒頭に「税関」という序文がついているのだが、これがまた七面倒くさい代物で、ここで詰まっていては先に進まないと思って、全部読み終えてから最後に読んだ。たしかにこれがあるとないとでは、物語の見方も違って来るのだろうが、ここはけして面白いとは言えない。

内容の感想は別に書く場所があるので、ここには書かないが、この序文で、「この話は正真正銘本当の話である」としつこく言っている。こういう、真実の記録に基づいて第三者が書いたものだと説明するような序文をつけるやり方はよくあるが、どれも「本当である」と言えば言うほど、読んでいるほうは嘘だと思うのだから、そんなことわざわざ書かなくたっていいのに・・・と思うのだが、そういう仕掛けが面白いとも言えるのだろう。

ところで、私は常日頃「ネット上に書いている日記は、100%フィクションとは言わないが、100%本当のことではない」と口を極めて言い続けているのだけれど、日記という性格上、やはり全部本気にしている人が多いようだ。以前にも「全部本当のことだと信じていたのに!」と言われたこともあるが、全世界に向けて赤裸々な真実を披露するほど、自慢できる素晴らしい人生は送っていないので、たぶんに誇張や嘘も存在する。全面的に信じられても困る。

そこで思った!「本当のことではない」と言うと、本当のことに思われ、「本当のことである」と言うと、嘘だと思われるのだから、これからは「この日記は正真正銘本当のことである」と言えばいいのかも、と。ホーソンを見習って、冒頭に序文でもつけておこうかな。。。というわけで、「正真正銘本当のこと」を書いているのだから、多少は「ホントかな?」と疑ってもらっても一向に構わない。(^^;


〓〓〓 BOOK

◆読了した本

『緋文字』/ナサニエル ホーソン (著), Natheniel Hawthorne (原著), 福原 麟太郎 (翻訳)
文庫: 343 p ; サイズ(cm): 148 x 105
出版社: 角川書店 ; ISBN: 4042137024 ; 改版 版 (1995/11)
内容(「BOOK」データベースより)
十七世紀のボストン。戒律の厳しい清教徒社会で、一人の女が広場のさらし台に姦通の罪で立たされていた。罪の子を胸に抱いたヘスターは、生涯、その胸に"姦淫"を意味する赤いAの字を縫いつけねばならないといいわたされる…。ヘスター、彼女と姦通して苦悩する若い牧師、裏切られて復讐に燃える夫の三人の姿と心理を鋭く追求し、光と影を交錯させながら人間の悲哀を描いた傑作。
※画像は原書『The Scarlet Letter』 (Dover Thrift Editions)


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